子育てに楽しさと新たな価値を提供する株式会社コズレは、全国のパパママに「情報機器に関するアンケート」を実施（期間：2016年6月15日〜6月24日、有効回答数：835、質問方法：webアンケート）し、その結果を発表した。

人よりもスマホに頼るパパママたち

　調査によると、ほとんど100％のパパママが「スマートフォンを毎日利用している」という結果が出た。また、スマートフォンを持っている人は、他の機器に比べて利用頻度がとても高く、パソコンの利用頻度と比べると２倍以上の差があり、パパママのスマートフォンへの依存度が高いことがわかる。

　では、なぜここまでパパママのスマートフォン利用率が高いのだろうか。子育て用品の情報取得方法のアンケート調査によると、「スマートフォンから検索し購入および検討する」がおよそ80％、「スマートフォンからSNSを通じて情報収集し購入および検討する」がおよそ55％であり、「友人や親戚など周囲の人から情報収集し購入および検討する」がおよそ30％という結果になったそうだ。このことから、パパママは知り合いからの口コミよりも、自分のスマートフォンで検索して得た情報を頼りにするという傾向が見られる。

　もちろん、友人や親戚との情報交換の機会が減っているという現在の社会的な状況も少なからず影響していると考えられるが、それを差し引いてもパパママのスマートフォン依存度と情報収集の方法には目をひくものがある。

　また、パパママはスマートフォンを利用して子育て用品の情報取得をするだけでなく、実際に商品の購入をしているようで、月1回以上購入している人が80％以上、２週間に1回以上購入している人は35％にものぼるという。金額は、3000〜5000円が最も多いということで、育児や仕事などの隙間時間にスマートフォンを活用し、多くのパパママが子育て用品を定期的に購入しているのだ。

誰がECを求めているか考える

　近年では、女性の社会進出も進み、キャリアウーマンも増加し、それに伴い実店舗へ買い物に行く余裕がない人が増えてきている。そう考えると、これからは、隙間時間を効果的に活用できるスマートフォンを介した消費行動がますます増えると予想できる。その中でも、パパママは、常に子供につきっきりである必要があり、なかなか買い物に行く暇がないという問題を抱えていて、それを解決するためにスマートフォンを活用しているということが今回の調査によって明らかになった。

　パパママがスマートフォンを活用して子育て用品を購入しているということは、もちろんパパママに狙いを定めて子育て用品をECで展開していくことは有効だと考えられる。当たり前のようなことだが、どのような人々が、どのような問題を抱えていて、それをECでどのように解決していくか考えることがEC事業者には求められている。そして、困っている人を助けることは売上につながることもある。これからEC事業を始めようと考えている方は、ぜひ、商品をただ購入してもらうことだけを考えるのではなく、利用者の心に寄り添った事業を展開していってほしい。