お弁当宅配サービス比較~そこから見えるECの本質

ECのミカタ編集部

 お弁当。それはふたを開けて、色とりどりの具材がぎっしり詰まっている姿を見るだけで元気が出る箱だ。どのおかずから食べようか、悩みながら箸をのばすのもお弁当の醍醐味と言えるだろう。

 そんなお弁当だが、便利な宅配サービスがあるのをご存じだろうか。今回は、ある2つのサービスを比較し、双方のメリットを見ていこうと思う。

お弁当宅配サービス比較

 比較するのは「ごちクル」と「弁当将軍」というサービスである。

 ごちクルとは、スターフェスティバル株式会社(以下、スターフェスティバル)が提供する、法人・団体向けの弁当宅配サービスだ。ごちクルのECサイトや電話にて、欲しい弁当を注文。すると指定の届け先まで注文した弁当を届けてくれる、オンラインのサービスである。

 一方の弁当将軍とは、株式会社ベントー・ドット・ジェーピー(以下、ベントー・ドット・ジェーピー)が提供する、法人向けのランチ弁当宅配サービス。平日の決められた曜日に、オフィスへ弁当将軍スタッフが定期訪問して社内販売を行っている、オフラインのサービスだ。

オフラインサービス 弁当将軍のメリット

弁当将軍スタッフの方々

 弁当将軍は、中小規模の企業への配送が多い。全120種の中から、日替わりで毎日4種の弁当をオフィスまで届けてくれる。本サービスの最大の特徴として、定期的に訪問販売を行うにあたっての契約料や手数料、送料などがない。

 また、最低購入数も決められていないため、支払いは購入された分のお弁当の料金のみなのだ。これは企業にとって負担になることがなく、中小企業の味方であると言える。

 そして事前に予約する必要がないためその日の気分で、お弁当を購入するかしないか、そして購入する場合の弁当の種類を決めることができる。このような低価格や事前予約が必要のない特徴は、オフラインだからこそ実現できるメリットだろう。

オンラインサービス ごちクルのメリット

ごちクル「大満足!たっぷりソースの目玉焼きハンバーグ弁当」(東京笑顔)

 一方のごちクルは、大きな規模の重要なイベント等で利用されることが多い。種類は豊富で800ブランド・8200種以上あり、有名店とのタイアップも実現している。事前に注文するため、これらの弁当の中から好きなものをチョイスすることができる。お弁当選びに迷った際には、“ごちクルコンシェルジュ”が希望配送日や弁当テイスト、好き嫌いなどをヒアリングし、弁当を提案してくれる。

 ではごちクルというお弁当宅配サービスにおいて、ECはどのようなメリットをもたらしているのだろうか。

 EC最大の特徴は、注文を受けてから配送を行うため、在庫リスクを最小限にとどめられることである。ごちクルにおいては注文を受けてから提携の店に依頼を入れて作り始めるため、注文数のみを手配すればよい。在庫を保有することがないのだ。そして800ブランド・8200種以上という豊富な種類は、在庫リスクがないことにより実現している。

 また、事前注文をすることによって、“手に入れたい”お弁当を確実に“手に入れる”ことができる。そのため、大人数やここぞというイベントなどで注文が入るのだ。これもECだからこそのメリットと言えるだろう。

在庫リスクがないというECの本質

 弁当将軍は、オフラインだからこそのメリットが存在していた。また、2つのサービスを比較すると、ごちクルのECだからこそのメリットも見えてきた。

 それはECの本質、“在庫リスクが少ないこと”だ。そして注文が入ればそこから手配をする。だからこそごちクルのお弁当の種類、800ブランド・8200種以上が実現しているのだ。

 実店舗と違い在庫リスクを保有しないため、万が一事業が失敗しても打撃は比較的少ない。そしてモノを持たず、インターネットのみで始めることができるため、参入してくる事業者も多い。そう、実物がなくても注文を取れるのが、ECなのだ。

 日々増えていくECサイトの中で勝ち残っていくためには、ごちクルのように様々な顧客を満足させる商品数や、有名店とのタイアップ弁当のようなオリジナリティ溢れる商品が必要なのかもしれない。


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