中国ECでは当たり前「微博・微信」でSNSマーケティング

ECのミカタ編集部

IMS社・李檬CEO/アライドアーキテクツ代表取締役社長 中村壮秀氏

アライドアーキテクツとIMSが「WEIQ」に注目

 国内のみならず、中国や東南アジアなど世界に向けてサービスを提供するSNSマーケティング専業会社、アライドアーキテクツ株式会社(以下、アライドアーキテクツ)は、中国市場に向けた販売強化のため、IMSと新たに独占販売契約を締結した。

 IMSは、「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」上のインフルエンサー(KOL)を活用した広告配信サービス「WEIQ(ウェイキュー)」の、日本における正規販売契約を結ぶ中国のSNSマーケティング専門会社である。

 両社は、2016年4月より、国内における「WEIQ」の提供について、国内初の販売代理契約を結んでいたが、今回、更にサービスを拡充するべく、独占販売契約の締結に至った。

 「WEIQ」にも活用されている「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」だが、これらは中国ECを理解するうえで抑えておきたいツールだ。どのような役割をもって中国ECに必要とされているか、ご存知だろうか。

知っているようで知らない、微博・微信・KOL

 「微博(Weibo)」は、中国国内でおよそ2.8億人の月間アクティブユーザーが利用するSNSであり、中国版Twitterともいわれている。そして「微信(WeChat)」は、6億人が利用するコミュニケーションアプリであり、イメージとしてはLINEを想像してもらえるとわかりやすいかも知れない。

 これらが、なぜ中国ECにおいて大きな役割をもたらすのか、その秘密は中国国民の”物事を簡単に信じない”という国民性にある。中国国民は、モノ、ヒト、情報などを安易に信用しないため、買い物に関しても慎重である傾向がみられる。

 そういった国民性のもと、中国国民は商品を買う前に「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」 などで、商品に対する口コミの確認や情報交換を行う。「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」 内で日本のEC店舗・企業の商品が中国国民によって高く評価されれば、より多くの中国国民に商品の良さを理解してもらえるチャンスに繋がるのだ。

 また、「微信(WeChat)」 では「KOL(=Key Opinion Leader)」と呼ばれる60万人超のインフルエンサー(影響力の高いアカウントや人物)を活用し、企業の広告文やURL、動画などを発信することができる。

 このように「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」 は、中国の国民性に合わせた情報発信力の高いツールであり、中国EC市場においても、そして中国向け越境ECにおいても欠かせないものなのだ。

中国だからこそSNSマーケティングが重要

 日本のEC事業者が成長し続ける中国市場に挑むためには、「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」そして「WEIQ」の活用方法を抑えておく必要があるだろう。

 「WEIQ」でもファン数が累計10億人を超えるKOL(インフルエンサー)約60万人を独自にネットワーク化しており、食品・コスメ・旅行など20種以上のジャンルに沿って、広告コンテンツの代理投稿や拡散を行うことが可能となっている。

 これらSNSマーケティングを上手く活用することで、大企業でなくとも中国でヒット商品を誕生させるチャンスがあるはず。

 多くの企業が中国から撤退していること受けて、中国進出に対して一歩引いてしまったEC事業者も、「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」「WEIQ」を効果的に活用することで、ヒット書品を生み出すことができるのではないだろうか。「微博(Weibo)」「微信(WeChat)」「WEIQ」は、一見ネガティブな要因も、吹き飛ばすだけの勢いと人気を備えている。

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