テレビに匹敵!動画のマーケティング効果とは?【Viibar調べ】

ECのミカタ編集部

 動画マーケティングを支援する株式会社Viibarは、3歳から6歳の子どもを育てる20代から40代までの男女333名に対し、インターネットのアンケートサービスを利用し、「子どもとオンライン動画に関する調査」を行った。調査の結果、オンライン動画は、消費者の購買行動に大きく影響していることが判明したという。今回は、子どもの動画サービス利用状況、テレビ視聴時間との比較などの調査結果から、動画によるマーケティングの効果について考えていく。

子どもは動画に興味津々! 購買にも影響!

子どもは動画に興味津々! 購買にも影響!▲7割もの親が動画をきっかけに何かを買い与えたことがあるらしい。

 調査によると、8割超の親は、子どもがオンライン動画を視聴すると回答し、さらに、上の図にあるように約7割もの親が、オンライン動画をきっかけに子どもになんらかの製品やサービスを買い与えたことがあるそうだ。

 まず、この調査結果で注目したいことは、最近では多くの子どもがオンライン動画を視聴している、つまり視聴できるような環境におかれているということである。これはもちろん、子供でも簡単に操作ができるスマートフォンが普及したことが背景にあるだろうが、もはや親としても子どもにオンライン動画を見せることにほとんど抵抗がなくなっているといったように、動画サービスが一般的に浸透していると言えるのである。

 また、オンライン動画をきっかけに子どもに何かを買い与えたことのある親もいるということで、なかなか意見を聴き出すことの難しい子どもが、どんな動画を見ているか知ることで、何かをあげる際の参考にしているとも考えられる。

▲スマートフォンで動画を見せることが多い。また、新しいことに興味を持たせるために見せている親も多い。

 先ほども触れたように、やはりオンライン動画を見ているデバイスは、スマートフォンが多いということで、子どもでも簡単に操作ができるスマートフォンが普及したことで、それに伴い動画を見る機会が増えたと考えられるだろう。

 また、親が子どもにオンライン動画を視聴させる理由としては、子どもを大人しくさせることに加え、新しいことに興味を持たせることを目的としているようだ。このように、オンライン動画を視聴させることに価値を見出している親もいて、これからますます子どもの動画視聴率が上がることも予想されるのだ。

▲テレビを見ている平均時間と動画を見ている時間がほとんど同じ。

 そして、もはやテレビを見ている時間とオンライン動画を見ている時間はほとんど変わらないということで、今後、動画がテレビの視聴時間を抜く可能性も考えられる。

 今回の調査結果から、今やオンライン動画はテレビを上回るほどの発信力があるということを理解していただけただろうか。インターネット上に基盤を持つEC事業者としては、子どもの動画視聴率が高いことと、それに伴う購買について、見過ごすことはできないだろう。子ども向けの商品やサービスをすでに展開しているEC事業者はもちろんだが、これから子どもに向けたマーケティングに注力していくことで、他分野の企業であっても、間接的に親の購買へつなげることもできるのではないだろうか。

 さらに、現在動画を視聴することが当たり前になっている子どもが、これから成長して親になるということを考えても、これから先の時代は、やはりテレビと同等かそれ以上にオンライン動画によるマーケティングが大切になるだろう。

 また、親に視点を移してみると、つい先日、株式会社コズレにより、ほとんど100%の親がスマートフォンを毎日利用していて、なおかつ子育て商品などの購入をしている人が80%いるとの調査結果も出ている。このように、スマートフォンを介した気軽なECの利用や動画視聴が最近では当たり前になっているのだ。詳しくは下記の記事に載っているので、特に子ども向けのECを展開している事業者は参考にしてほしい。

【スマホで買い物をするパパママが急増中!】

 スマートフォンが浸透したことで、人々の生活環境が大きく変わっている。オンライン動画の利用率もECが生まれた頃とは違い、格段に増加しているのである。EC事業者は日々変動する人々の習慣に目を向け、常に今を意識した施策を講じる必要があるのではないだろうか。


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