ご存知ですか?安心安全!LINEのセキュリティ!

ECのミカタ編集部

 LINE株式会社は、同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」において、より安全にユーザーの通信を守る取り組みとして暗号化通信方式「Letter Sealing」の対応を拡大していて、昨日8月31日よりグループトーク/複数人トークへの一時適用、および「Letter Sealing」で保護されたトークルームであるかをユーザーがひと目で判別できる鍵マークを表示するIndicator機能の提供を開始した。

安心安全LINEのセキュリティ!

 MMD研究所の発表によると、今やスマートフォンユーザーにおけるLINEの利用率は、日本のすべての世代を合わせて85%を超えるという。コミュニケーションツールとして欠かせないLINEだが、そのセキュリティについて考えてみたことはあるだろうか。実は、LINEでは、サービス開始当初より、ユーザーの通信内容の保護を重要視し、特に通信の安全性を保証するための暗号化技術については常に最先端の技術・手法を取り入れるなど注力しているのだ。

 LINEでは、これまでもトーク内容はユーザーの端末とサーバー間で暗号化されていて、法律に則ったデータの厳密な保護・運営を行ってきたという。そして、2015年の秋頃からは、LINEのトーク機能における1対1のメッセージを対象に、「Letter Sealing」の一時適用を開始しているのだ。

 「Letter Sealing」とは、発信者の端末からLINEのサーバーを経由した受信者の端末まで、ユーザー間の通信内容を暗号化し、送信者と受信者以外にはメッセージ内容を解読できないように設定された仕組みのことである。

 また、「Letter Sealing」は適応範囲を日々拡大していて、従来の1対1のトーク機能に加えて、2016年7月26日より1対1の無料通話機能にも適用している。そして、今回は複数人でのグループトークでも一時適用が開始され、該当のトークに参加しているユーザーが全員「Letter Sealing」機能を利用している場合、グループトークでも暗号化が適用されるようになったのだ。

▲左 その他→設定→トーク・通話と進んだ画面 右 「Letter Sealing」適用画面

 ちなみに、「Letter Sealing」は、LINEアプリを起動し、その他→設定→トーク・通話と進み、上画像左の画面における赤枠内のチェックを入れることで設定できる。注意が必要なのは、「Letter Sealing」を設定したユーザー同士のみでこの機能が使えるということだ。ゆえに、セキュリティ対策のために「Letter Sealing」を活用したい場合は、相手側にもこの機能を知らせ、設定をしてもらう必要がある。

 また、8月31日より、LINE上で「Letter Sealing」が適用されているかどうかをユーザーがひと目で判別できるように、該当するトークルーム名に鍵マークを表示するIndicator機能が搭載されたので、設定ができているか確認するためには、上画像右の赤枠で囲ってある部分に鍵マークが表示されているか見てみるといいだろう。

LINEのセキュリティは万全!安心してビジネスに活用すべし!

 つい先日、LINEのやり取りが流出して明らかになったスキャンダルがあったが、LINEによると、「Letter Sealing」が適用されていない通信も含め、これまでにLINEサービスにかかわるサーバー上から通信内容等のデータが漏洩した事例はないそうだ。もちろん、個人のスマートフォン管理の甘さや不正なログインなどにより、トーク内容が流出する可能性はゼロではないが、それでもLINEのセキュリティ対策は万全で、さらに「Letter Sealing」を設定していれば、基本的にサーバー上からのデータ流出は防げる。

 そして、最近では、個人間のみならず、企業とユーザーの間で、個人情報のやりとりをする機会も増えていると思うが、今回紹介したように、LINEのセキュリティ対策は万全なので、安心してビジネスに活用できるのだ。

 また、LINEは、つい先日に発表があったように、企業のWebサービスとさらに連携を図り、ビジネスプラットフォーム化に向けた動きを加速させている。ぜひ、安心安全のLINEをビジネスに活用し、売上拡大を目指していってほしい。さらなるビジネス空間化に向けた動きについては、以下の記事で紹介しているので参考にしてほしい。

【LINEのビジネスプラットフォーム化?一部機能解放!】

 さらに、今回紹介したLINE以外でも、EC業界全体として不正に対する意識が高まっているので、今まであまり危機意識を持たなかった事業者は、改めてセキュリティや不正について考えてみてほしい。ECのミカタでは、不正からEC店舗を守る方法を掲載しているので、ぜひ以下の記事もご一読していただきたい。

【主婦までもが手を染める「EC万引き」から店舗を守る】
【EC店舗を襲う不正の今~ヤフオク、メルカリに盗品が?】


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