C2C初!フリマアプリ「フリル」決済に「Paidy」導入
(株)Fablicが運営するフリマアプリ「フリル」は、(株)エクスチェンジコーポレーションが運営する、オンライン決済サービス「Paidy」を10月20日(木)より導入した。C2C(消費者-消費者間取引)事業を展開する企業としては、初の「Paidy」採用となる。
「Paidy」と「フリル」の相性
「Paidy」は、オンラインショッピング時にメールアドレスと携帯電話番号を使用してリアルタイムで決済を行うことができるサービスだ。クレジットカード情報などの事前登録は必要なく、本人確認はSMS(ショートメール)もしくは自動音声で案内する認証コードによって瞬時に行われるため、ユーザーが「買いたい」と思った時を逃さずに買い物をすることができる。「Paidy」で決済した料金は、まとめて翌月にコンビニエンスストあや金融機関で支払いできる。
「フリル」は、日本初のフリマアプリとして、洋服やハンドメイドアクセサリーなどのファッショングッズに強く、また最近では主婦に人気のキッズ用品など、出品・購入ともに取り扱いアイテムの幅が広がっている。今年9月には楽天によるFablic買収が発表され、楽天グループの傘下に入ったフリルは、10月1日〜12月31日の期間限定で、通常商品代金の10%デアル販売手数料を無料化するなど、積極的な動きを見せている。
「フリル」のユーザーの多くは10代後半〜30代前半の女性で、そのボリュームゾーンは20代となっている。一方「Paidy」利用者の多くが20〜30代半ばの女性であることから、「フリル」と「Paidy」の親和性は高いとの考え方から、今回の導入が決定された。
「フリル」が仕掛ける、フリマアプリ市場の新展開
従来「フリル」の決済方法は、クレジットカード、コンビニ払い、ATM、売上金使用、ポイント使用、携帯キャリア払い、LINE Pay、FRILカードと、フリマアプリの中でも幅広い決済方法を展開していた。ここにさらに「Paidy」が加わることで、ユーザーの選択肢が広がり、現在実施中の販売手数料無料と相まって、新たなユーザーの獲得につながるのではないだろうか。
また、これまでフリマアプリ市場のサービスは、メルカリが先行する場合が多かったが、ここに来てフリルが独自の動きを見せることが多くなってきている。この市場の動きは、消費者の購買心理、行動という点で、B2CのEC市場にも少なからず影響がある。今後どのような変化が見られるのか、引き続き注目の市場であるだろう。