自宅がレストランに?オンライン食材宅配「TastyTable」が登場

ECのミカタ編集部

 株式会社ブレンド(以下、ブレンド)は、自宅でレストランのような食事を楽しむことができるオフライン食材宅配サービス、レストランキット「TastyTable(テイスティテーブル)」の提供を11月1日に開始する。

 普段、何気なくする料理だが、このサービスの特徴としては「たまには特別な料理を作りたい!」や「大切な人に特別な料理を振る舞いたい!」などといった声を実現するという点だ。

本来の食事を蘇らせるために始動

 昨今、女性の社会進出により、平成26年の共働き世帯は1,077世帯と、平成21年以降増加し続けており、男性が働き女性は専業主婦という形の720万世帯を大きく上回っている。これに伴い、家庭における内食のための支出が減少し、中食のための支出が増大している。

 こういった社会的傾向を背景に、家庭で食卓を囲む時間が少なくなり、平日は中食や時短料理に頼りがちな食生活に偏る傾向にある。改めて料理を作ることや家族やパートナーと共に食事をする機会が求められている。しかし共働き世帯の多くは、食材をこだわって選んだり、調理スキルを磨いたりする時間を十分に取ることが難しく、前述ようのなニーズはありながらも、料理のレポートリーが広がらないといった課題があった。そういった課題に応えるのが「TastyTable」なのだ。

 レストランキット「TastyTable」では、こだわりの食材と調味料を一度の調理で余らせることがないように必要な分量だけをパッケージ化し、食材調達の手間をかけることなく、レストランのような料理を楽しむ機会を提供する。

 さらに、料理の初心者でもレストランのような料理を作ることができるように、スマートフォンの閲覧に特化した「TastyTable」独自の詳細レシピを用意。従来のテキスト中心のレシピとは異なり、豊富な調理写真をはじめ、火加減や茹で加減の時間を全て分単位で記載している点が魅力だ。ユーザーは、毎週3種類用意されたメニューから2種類を選択し、変化に富んだ料理を、作るところから味わうところまで楽しむことができる。

3つのこだわり「レシピ」「食材・調味料」「レパートリー」

3つのこだわり「レシピ」「食材・調味料」「レパートリー」

 「TastyTable」のこだわりは3つある。まず1つ目は詳細なレシピ。例えば、レシピに「火が通ったら野菜を入れる」とあるとしよう。しかし、料理初心者は「火が通るってどんな色?」となるだろう。そこで「TastyTable」では、料理工程を詳細な画像で解説する。まるで料理教室で教えてもらっているかのように、役立つポイントが提供されるのだ。

 続いて2つ目は、食材と調味料。そもそも食材や調味料選びをする時間がない。こだわって買ったとしても余らせてしまう。そういった経験がある人も多いと思う。「TastyTable」では、料理に使う分だけの食材や調味料を提供する。さらに、こだわり食材や珍しい食材が届くため、食事が一層豪華となる。それらは全てこだわりの食材、珍しい食材で、食事が一層華やかになる。例えば魚介類は「築地 尾辰商店」から築地直送で仕入れ、新鮮な魚介類が届けられる。

 最後の3つ目は、レパートリー。特別な料理は食材を調達するのが難しい、新しい料理にはなかなか手を出せない、そんな「料理は難しい」と思ってしまう点を解決すべく、食材と共に豊富なレパートリーで、新しい料理の機会を提供する。メニューは旬の食材を中心に毎週3種類用意され、イタリアン、フレンチ、和食、エスニックなど様々なジャンルから、好みに応じたものを2つ選択することができる。

 以上のような3つのこだわりを持って、「TastyTable」は、毎週土曜日に2食分のレシピと使い切り食材を2人前届ける。1回あたりの料金(送料含む)は6,000円(税別)であり、配送エリアは北海道・四国・九州・沖縄を除く各都道府県(但し、離島を除く)となる。

 11月5日より配送が開始され、今後は、12月にスマートフォン専用のアプリをリリースする予定だ。さらに、平成29年上期は「パーティープラン」や「ファミリープラン」を提供し、全国エリアでの配送対応をすることを予定している。

「TastyTable」に込められた想い

「TastyTable」に込められた想い株式会社ブレンド 代表取締役 田尾秀一氏

 「TastyTable」には、“自宅で料理をゆっくり楽しんで欲しい”という想いがある。そもそも「TastyTable」は、「体験を含んだ良いサービスを提供したい」という想いから開発された。しかし、「良いサービスとは何か」最初は分からなかったそうだ。

 そこで、ブレンドの代表取締役 田尾秀一氏は自身の体験を振り返った。田尾氏は、学生時代に4年間イタリアンレストランでキッチンのアルバイトをしていたこともあり、人に料理を振る舞うことが好きだった。料理を振る舞う度に「美味しい!」と喜ばれたことを思い出し、「これをサービスにできないか」と考え、「TastyTable」にたどり着いた。

 とはいえ、田尾氏は料理の経験があったものの、料理初心者からすると特別な料理を作ることは難しい。そこで、料理に使う材料と細かく掲載したレシピを宅配することに決めた。「TastyTable」ならば、自宅でレストランのような特別な料理を作ることが可能だ。そして、大切な人に振る舞うことができ、「美味しい!」という喜びの声を聞くことができる。

 美味しい料理を食べると、人は「美味しい!」と笑顔になり、それが元気の源となる。しかし、忙しい日々を送っているとまともな食事を取らなくなり、「美味しい!」という感動を味わえなくなる。それを変えるために「TastyTable」の存在があり、料理を作る楽しみと「美味しい!」という感動を蘇らせてくれるのだ。凄まじいスピードで進む現代だからこそ、こういった“食事をゆっくり楽しむ”というサービスが必要なのかもしれない。

「TastyTable」を実際に記者が体験した記事を近日公開!


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