決済から顧客情報まで一括管理、J-Paymentが決済プラットフォームを一新
クラウドサービスとの連携強化
株式会社J-Paymentは6月16日、各クラウドサービスとの連携を簡単にする「FLEX API」の強化及び、決済情報と顧客情報を保有できるデータベース「PayDO」を活用した、会員管理サービス機能を追加し、J-Paymentのクラウドデータベース型決済プラットフォームを7月1日(火)より一新し、本格的に開始すると発表した。
同社は決済代行会社ならではのセキュリティ環境の中で顧客情報を管理できるデータベースと、開発者に分かりやすいAPIを用意し、決済プラットフォームを構築した。
今回一新した決済プラットフォームでは、新たにユーザー向けのマイページ機能と、ログイン用にID・パスワード発行機能を追加し、決済システムと完全連動した会員管理サービス機能を提供する。
この機能によって、加盟店による会員システム開発コストを抑え、EC事業者の売上最大化、効率化の向上を実現する。
企業の要望と不安を解決
決済情報に紐づく顧客情報をサービス開発に自由に使用したいという企業からの要望は従来から高いが、情報流出事件が多発している昨今では、個人情報などを自社サーバーに保存したくないというニーズもあり、セキュリティ対策コストが課題となっている。
今回のサービスで活用する「PayDO」は、決済データに紐づく顧客情報が管理でき、DBを自社で構築する必要がなく、開発工数を抑え、コスト削減ができる。
また、決済会社の安全なサーバー内で顧客情報を預けることができ、セキュリティ対策をする必要がない点でも、企業にとってメリットと言える。
近年のウェブサービスの現場では、開発者が主導的にサービスの立ち上げを行う、中小企業が多く、少ない開発の資金投資で素早く開発できるAPIのニーズが高まっているが、PayDOをクラウドサービスと連携させる「FLEX API」は、開発者向けの分かりやすいAPIである。
PayDOのデータベースで保有する顧客情報もAPIを利用し、入出力できる。