2017年版「EC業界相関図」リリース〜LINE等新顔も
桜の満開は、EC業界相関図の訪れの時期。
ついに、毎年、桜の咲く時期の恒例、EC業界相関図がリリースされた。「EC業界相関図」とは、EC業界に数多く存在するソリューション企業の事業内容を視覚的に分かりやすく表したものだ。システム、マーケット調査、プロモーション、決済サービス、物流支援など、EC店舗の運営業務は多岐に渡り、さらにそれらを支援するサービスも様々だ。そもそもどんなサービスがあるか分からない、他社はどんなサービスを使っているのだろうか、今のサービスを使い続けて良いのだろうか。
「EC業界相関図」は、そんなEC事業者様の疑問に応え、自社に最適なソリューションを選ぶ指針となるべく作成された。業界初のEC業界ソリューションマップとして業界に影響を与え、またたくまに、ネットショップを運営したい、運営している全ての事業者に浸透し、今や、業界の「今」を映し出す定番となった。
EC業界相関図の変遷〜移り行く時代
EC業界の拡大とともに、サービスは増加する傾向にあって、毎年カテゴリと企業の見直しを行っている。今年4年目を迎えるこの「EC業界相関図」は、その時代時代の風景を映し出しているのだから面白い。気になったので、どんな変遷を経て来たのか、見てみた。
2014年はどんな相関図だったのか?
2014年の「EC業界相関図」では、「越境EC」というカテゴリーが存在せず、当時は「海外進出」しかない。海外進出は日本法人が現地法人を立ち上げ、現地のショッピングモールやサイトで外国人消費者に商品を売るのに対して、越境ECは日本法人が日本国内のサイトで外国人消費者に商品を売ることを意味し、当時はそれだけ、海外のユーザーが日本のサイトまで来るということはまだ少なかったものと思われる。
当然ながら、サービス内容も多様化、拡大するわけで、それまで「海外進出」では、現地マーケティングや、現地接客といったことが求められていたものが、「越境EC」では翻訳や、外国語対応、海外配送対応といったことの必要性が高まって、両者は異なり、また、それだけECが関わる仕事の幅が人がっていることがわかる。
2015年はどんな相関図だったのか?
2015年版では、マーケティングオートメーションというカテゴリーが入っていない。以前、「うちでのこづち」を提供しているE-Grantの北川さんが言っていたが、「CRMにしても、最初はまだまだ注目されない存在であったけど、ここ2年ほどで、急速にCRMに対してのショップの見方が変わって来た」。新規獲得だけでなく、既存顧客との付き合い方が少しずつ変化し、より長く付き合えるように、戦略が組まれるようになって来たことを意味している。
2016年はどんな相関図だったのか?
さらに、その流れは、2016年版では「Web接客」というカテゴリーも出てきて、チャットなどで集客したお客さまを、よりリアルのお店に近い丁寧なアプローチをすることでファンにしていく動きが出て来るのである。モールのアカウントを独自ドメインなどに活用する「ID決済」カテゴリーが出て来たのもこの時期だ。
2017年版はいかに!DLして、その目で確かめてほしい!
さて、その中にあって、2017年度版では、どうなったのか。今回は、「モール」カテゴリーに「C to C」が加わった。フリマアプリをはじめとするC to C市場の成長は、消費者行動の変化を起こすなど、B to C-EC市場にとっても見逃せない動きをしているからだ。通販物流も、ミニカテゴリーとして「ミドルステージ物流」などを入れて、より多様化の動きに反映したものになっている。また、LINEに代表される「One to Oneコミュニケーション」カテゴリーの追加も、昨今の傾向を表すものと言えよう。
今のEC業界を視覚的に、短い時間でパッと理解できる「EC業界相関図」は、今を知るのに必須のものであり、EC業界に関わる全ての人にとって必要なものなので、是非ともダウンロード(※)し、活用してもらいたい。
※ダウンロードページ(https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=14106 )にて無料会員登録いただければ、ダウンロードできる。