キッチン用品のEC購入率は4割。EC調査キッチン編【BWRITE調べ】

ECのミカタ編集部

 BWRITEは、デジタルマーケティングカンパニーのADDIXが運営する、マーケティング情報メディアだ。2016年12月に、BWRITEは「ECについての意識調査」を、20~40代の女性300人に対して実施。その中から、キッチンツール・調理家電・テーブルウェアといった「キッチンアイテム」のレポートを紹介していく。

 以前まで、ECサイトでは趣味・嗜好品が主な購入品だった。しかし、ECサービスの利便性向上や、スマートフォンの普及に伴い、ECで日常品を購入する人が増えている。現在のECユーザーは、日常品についてどのような購入傾向を持っているのだろうか。株式会社ADDIXが運営する「BWRITE」が実施した、「ECについての意識調査」を参考に、日用品のうち「キッチンアイテム」の結果に絞って話していく。

キッチンアイテムのEC購入率は4割。最多は30代で45.0%

 まず、購入率から見ていく。「キッチンアイテム」の購入経験者は、全体の約4割という結果だった。今回の調査において、化粧品の場合は約6割、ファッションの場合は約7割が、ECサイトでアイテムを購入していることがわかっている。そこから考えると、キッチン用品のEC購入には、まだまだ伸びしろがあると言えそうだ。

 購入頻度は、どの年代でも「年に1回以下」が最多。そもそもキッチン用品は、さほど頻繁に購入するアイテムではない。とはいえ、30代では、約10人に1人ほどが、月に1回以上購入する回答した。キッチンアイテムは、その人のライフスタイル・意識で、購買行動が左右されるアイテムなのかもしれない。

購入サイト1位は「楽天」。購入者の7割は「ファッション」も「楽天」で購入

 購入先では、1位に「楽天市場」が登場。2位は「Amazon」となった。この順位は「化粧品」や「ファッションアイテム」の結果でも同様で、ECサイト大手2強が力を示す結果が伺える。
 また、「楽天市場」でのキッチンアイテム購入者は、実にその約6割が「化粧品」を、約7割が「ファッションアイテム」を、同じ楽天で購入していたことが判明。商品ジャンルを横断しても、楽天ポイントの存在が、ユーザーをしっかりつなぎとめていることがわかる。「ほしいものがあれば、まず楽天で商品を探す」という行動パターンを持つ人が、楽天ユーザーには少なくないようだ。

 もっともよく購入するサイトの気に入っている点では、「安いこと」「使い慣れていること」という2点が特にはっきりと、結果に表れていた。キッチンアイテムのEC購入では、なによりもコスパが重視されるようだ。
 毎日使うキッチンアイテム。それゆえ、ポイント付与・安さなどの「お得さ」は大前提だ。加えて、なるべく満足のいく商品が欲しい。そんな、女性の欲張りな気持ちをうまく汲んだ、ユーザー目線のECサイトがこれからも支持されるはずだ。

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