IROYAが新プロジェクト発足、進化するオムニチャネルの行方
Eコマース&セレクトショップ「IROZA」などを展開するリテールテックベンチャーである株式会社IROYA(本社:東京都渋谷区、以下「IROYA」)は、2017年6月、ファッションビジネスに特化した広告企業である株式会社博報堂マグネット(本社:東京都中央区、以下「博報堂マグネット」)と、新たなプロジェクトをスタートすると発表した。
これまで、IROYAと博報堂マグネットは、雑誌社とのタイアップ企画に取り組んできた。雑誌編集部が選定した商品を誌面紹介し、IROYAの持つクラウド型サプライチェーンマネジメントソリューション「Monoposプラットフォーム」を利用して、期間限定のオムニチャネル型ポップアップショップを開店した。
これにより、誌面とWEBサイトからの集客、さらにリアル店舗とECサイトの双方で商品販売をする新たな企画を実現し、いずれも予想を上回る売上結果を得ることができたという。これらの経験をもとに、このたび、ブランド・商品のコミュニケーション戦略から物販チャネルのソリューションまでをワンストップで展開することを目指すプロジェクトチームを発足した。
このプロジェクトによってIROYAの持つオムニチャネルを中心とするリテールソリューションや、東急百貨店やSHIBUYA109などでのポップアップショップ展開のノウハウと、博報堂マグネットが持つアパレル企業以外の多様なカテゴリー商材、雑誌社をはじめ様々なメディアとリレーションを活かし、ブランド・商品のコミュニケーション戦略からリテールソリューション(販売~広告販促など)までをワンストップで展開し、将来的にはさらなる新規事業開発にも取り組んでいくとした。
時代は「何を買うか」から「どこで、何を、どのように買うか」へ
ECはこれから先、オムニチャネル化が加速する。 WEBとリアルの垣根はどんどん壊されていくだろう。そうした中で、今回ご紹介したような取り組みは増えてくるはずだ。トレンドの動きが激しいアパレル業界において、こうしたテクノロジー自体がファッショナブルにも感じ得る。
「何を買うか」から「どこで、何を、どのように買うか」を消費者は求めてくるようになるだろう。そうしたことを踏まえると、先手を打ち、経験と情報を蓄えている「IROYA」と「博報堂マグネット」のプロジェクトは注目に値するはずだ。今後の動向もしっかりと追っていきたい。