マガシーク、サン・トロペの公式通販サイト運営を開始。シューズ・バッグの専門ECを構築

ECのミカタ編集部

 ファッション通販サイトを運営するマガシーク株式会社(以下「マガシーク」)は、6月27日(火)より株式会社サン・トロペ(以下「サン・トロペ」) の公式通販サイト「SEVEN TWELVE THIRTY OFFICIAL ONLINE STORE(セヴン・トゥエルヴ・サーティ公式通販サイト)」の運営支援を開始した。

 マガシークは、シューズブランドのサン・トロペが運営する通販サイト「SEVEN TWELVE THIRTY OFFICIAL ONLINE STORE」(セヴン・トゥエルヴ・サーティ )の運営を支援すると発表。これにより、セヴン・トゥエルヴ・サーティでは、マガシーク運営の「MAGASEEK」「d fashion」「OUTLET PEAK」という3つの通販サイトにて、サン・トロペのシューズブランド5ブランドの新作・アウトレット商品をフルラインナップ販売する。
 そのほかにも、各サイトの在庫をすべてマガシーク倉庫(magaco、マガコ)に集約、一元管理を図る。公式サイトはもちろん、「MAGASEEK」「d fashion」「OUTLET PEAK」の販売可能在庫についても、拡大する狙いだ。

マガシーク、サン・トロペ両社の方針が一致。シナジーを狙う

 マガシークが運営する3つの通販サイトは、20〜40代という幅広い年代の女性をメインターゲットとしている。これは、サン・トロペのターゲット層と非常に親和性が高い。すでに大きな販売実績があり、アパレル以外のファッション・ライフスタイル領域にもECソリューション事業を拡大させたいマガシーク。そして、物流の効率化・売上拡大を狙うサン・トロペ。その両社の方針が一致したことで、今回の取組みが実現した。

 この取り組みは、マガシークが推し進める、サテライト戦略を意識したものである。サテライト戦略とは、マガシークが取り組み先と在庫情報を連携・共有させることで、物流効率化・品揃えの強化を推進させる戦略のことを指す。マガシークをハブステーションに見立て、大手百貨店・他社ECサイトなど、複数のサイトと在庫を連携。より効率的な仕入れ・販売機会拡大を実現させる戦略だ。
 今後サン・トロペが他社運営サイトで販売する在庫についても、マガシーク倉庫(magaco)に納品し、他社運営サイトへはマガシーク倉庫から商品を発送することを想定している。これにより、マガシークはさらに販売在庫を確保でき、サン・トロペは物流の効率化が可能になる。
 
 ECサイトの多様化・物流の高度化により、1社で在庫管理から販売・配送まで対応するのは、体力が必要なフェーズに来ているのかもしれない。今後は、商品配送までの一連のフローを、全てをカバーするのは、愚策になっていく可能性もある。今回のように「得意としている部分は自社で、その他は協業」という形は、今後のECにおけるメインストリームとなりうるのだろうか。

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