「LINE」がチャットライブ機能を携えてアップデート。ツールの使い方で変わるこれからのコマース
LINE株式会社(本社:東京都新宿区)が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」の最新版(バージョン7.9.0)をiPhoneとAndroidでアップデートを行い、トークルーム内でライブ中継ができる「チャットライブ」機能の提供を8月16日に開始したと発表。
今回、提供を開始した「チャットライブ」機能は、グループトークや複数人トークに参加しているメンバーのライブ中継をシェアできる機能だ。最大200名のメンバーとライブ中継画面を共有しながらトークを楽しめる。
ライブ中継はトークルーム上部の「電話」アイコンを選択し、「LIVE」ボタンをタップするだけで開始することができ、画面サイズは上段で再生されるほか、フルスクリーンや画面の1/8のサイズ等、お好みのサイズから選択することができる。友だちとスポーツの試合をライブ中継しながらトークを楽しんだり、子どもの様子を祖父母にリアルタイムで伝えながらトークをするなど、さまざまな場面で利用できる。
また、今回のアップデートにより、トークルーム内のカメラ機能にカメラアプリ「B612」や「Foodie」で人気の顔認識によるフィルターやエフェクト機能を追加。トーク中に他のカメラアプリを起動することなく、フィルターやエフェクトを使い、肌をきれいに補正したり、楽しく加工したりしながら写真・動画を撮影することができる。現時点でフィルターは7種類、エフェクトは50種類から利用することができ、今後、種類を拡大していく予定だという。なお、フィルターやエフェクトは、「チャットライブ」機能でのライブ中継時にも使うことができる。
さらに、撮影時の画面サイズは[1:1][3:4][9:16]の3種類の中から好みのサイズを選択できるようになったほか、動画編集時は、切り取り機能やミュート機能を用いて動画を短くしたり、音声の削除を簡単に行える等、撮影・編集のバリエーションも豊かになった。
今回のアップデートでは、iPhone版のみ先行公開となっているが、撮影・編集機能の他に、「LINE」アプリ内で動画やYouTubeの再生画面を縮小表示し、動画を楽しみながら「LINE」上でトークをすることができる機能も追加された。Android版の追加時期は検討中だという。
新たな機能で可能になる、新たな客層へのリーチ
各SNSでもライブ機能が充実してきた。それを利用した新しいサービスやコマースも続々と登場している。これまでのインターネットではリーチできなかった若年層にも広がりを見せている。LINEなどは狭いコミュニティでの共有が持ち味なので、良い商品は口コミ的にも伝播しやすい。それぞれのSNSの特性を見極めてどう発信し、リーチしていくかがカギになってきそうだ。