新進ECショップ運営サービスmoremallが、店舗管理機能をリニューアル

moremallには現在約400店が出店している。今後の伸びが期待される。

新進気鋭のECショップ運営サービス、moremall

moremall(モアモール)はアイテック北海道が、シ7月14日にオープンさせた、無料で店舗開設ができるECショップシステムだ。ECサイトに出品した商品がECモール「moremall」に自動で掲載されるのが特徴で、「ありそうでなかったサービス」と語っている。
今回の機能リニューアルは、機能の一部改良であり、6月30日のショップオープン、7月14日のモールオープンに続く初期動作の一環と思われる。

初期費用・月額費用・売上ロイヤリティは無料で、決済はクレジットカード決済、銀行振込決済、代金引換決済を利用することができる。
ショップサイトのデザインは、管理画面で好きなデザインのレイアウトを設定するだけで、簡単にカスタマイズできるようになっている。
登録した商品の公開は「on/off」スライドで簡単に切り替え可能で、急な在庫切れや、商品の入れ替えへの対応も簡単だ。
商品のサイズやカラーの追加機能も搭載されており、1つの商品ページに複数のバリエーションを登録でき、画像は20点まで掲載できる。それぞれ金額が異なっても、個別に設定できる。

販売促進機能としてメルマガの送信やクーポン配信ができるほか、有料のオプションとして、データ移行サービスや、ショップ構築の代行サービス、写真撮影や文章ライティングサービスも提供する。

先行者ありの市場で、どのようなサービスを打ち出せるか?

この分野ではすでにカラーミーショップやBASEといった先行者がある。moremallはかなりの後発だが、アイテック北海道の強みは事業が「ECショップシステムの運営だけ」ではないことだ。もともとはスマートフォンアプリやウェブシステムの開発を行っているため、人材や経験などのリソースの一部をつぎ込めば作業できるし、また、moremallの運営で得たものをほかの仕事にフィードバックできる。
ほかに収益の基盤があるから、先行者に無理に追いすがる必要はなく、自分のコンセプトで市場の一角を穫って行けばよい。

「自分の店を持ちたい」と願う人は少なくない。しかし、現実には新規にネットショップを始めて、十分な利益を短期間で出せる人は、多くはない。もし、初心者でも大きな利益を出せるようなシステムをつくることができれば、見込み客はそこへ集中していくだろう。

ECサイトとECショップをパラレルにつなぎ、「ありそうでなかった」という、ECサイト作成とモール出店がセットになったサービスを提供することで、出店者の「集客したい」「売りたい」という声にmoremallが応えることができるのか、その動きに注目したい。