アリババグループ第1四半期決算発表。越境ECの底なしの可能性
BtoB(企業間取引)、BtoC(企業と消費者の取引)、CtoC(消費者間の取引)のオンライン取引プラットフォーム 等を提供しているアリババグループは8月17日(木)、第1四半期決算を発表した。
第1四半期決算のハイライト
・第1四半期の売上は、前年比56%増の約501億元(約74億ドル)。
・基幹事業である、EC事業における売上は、前年比58%増の約430億元(約63億ドル)。
・クラウド事業における売上は、前年比96%増の約24億元(約3.5億ドル)。
・デジタルメディアとエンターテインメントにおける売上は、前年比30%増の約40億元(約6億ドル)。
・営業利益は約140億元(約20億ドル)。
特筆すべきは全体売上が 前年比56%増という大躍進を遂げたところだ。それに加え、 EC事業における売上も前年比58%増と、大健闘を見せている。また、規模は比較的小さいがクラウド事業における売上は前年比96%増と、圧倒的伸び率を見せている。
これらの結果を受け、CEOの ダニエル・チャン は次のように語った。
アリババグループCEO ダニエル・チャンのコメント
アリババグループは2018年度、幸先の良いスタートを切ることができました。今期の決算発表は、我々のビジネスの堅実性と多様性、そして我々が顧客に提供してきた価値を反映しています。当社のテクノロジーは、事業全体に大幅な成長をもたらし、EC事業以外の分野においても確固たるポジションを確立させました。
アリババのエコシステムを通じて、企業同士が新たなシナジーを加速させ続ける未来を楽しみにしています。
越境ECの底なしの可能性
全体売上げが前年比56%増、 EC事業における売上が前年比58%増と、凄まじい伸び率を見せたアリババグループ。 前年の第4四半期全体売上げは前年比60%増の385億元で、IPO以来、最高の伸び率を達成したとしているが、そこからの伸びが更に56%増という驚愕の成長率である。
この記事(【まとめてみた】アリババEC近況)にもあるように、アリババグループの進化はとどまるところを知らない。その舞台である中国市場には、それだけの夢をつかむ可能性が眠っているということでもある。トップを走るアリババグループに続き、中国市場への参入を検討しているEC事業者には心強い結果となった。越境ECの可能性はまだまだ未知数の大海原なのである。