「unisize」が「靴カテゴリー」を新設。ECの弱点を強みに変える新サービス
株式会社メイキップ(東京都新宿区)が展開する「unisize(ユニサイズ)」に新しく「靴」のカテゴリーが新設された。夢展望株式会社(本社:大阪府池田市)が運営する「夢展望」のECサイトで、9月1日(金)より先行導入した結果、非利用商品と比較し購入率が1.5倍にアップし、購買促進につながったという。
「unisize」はECサイトで洋服や靴を買うときに、身体に合ったおすすめのサイズをレコメンドしてくれるサービスだ。国内外のブランドを対象とした多量なサイズデータを有しており、入力された身体特徴を元に独自アルゴリズムで最適なサイズを導き出してくれる。
利用者は身体に合うブランドや身体特徴など、最短1分の簡単なアンケートに答えるだけで、メジャーで測ることなく自分に合ったおすすめのサイズを確認することが可能だ。
その「unisize」に「靴」のカテゴリーが新設されたという。靴は同じメーカーでも種類によってサイズ感が違う上、人によって足の形も違う。故にぴったりなサイズを選びにくく、ECサイトではなおさらその傾向が強い。そのため返品率が高く、多くのショップを悩ませてきた。
「unisize」を靴に適用して欲しいという多くの企業の要望を受け、この度「靴カテゴリー」の展開に至ったという。靴カテゴリーでは、普段履いている靴のブランド、種類、サイズと足の特徴を登録するだけで、登録した足型に近い利用者が「実際何サイズを選んでいるか」を元におすすめのサイズを確認することができる。
新たな「靴カテゴリー」の展開に先立って「夢展望」のECサイトで、9月1日(金)より先行導入を開始。unisizeを利用すると、非利用商品に比べ購入率が1.5倍にアップし、購買促進につながったというデータが上がってきた。
この結果を受け、11月27日(月)より「靴カテゴリー」を正式にリリースするに至った。
発展途上のECだからこそ、喜ばれるサービスがある
ECにはまだまだ弱点がある。その弱点を逆手に取って、強みに変えたのが「unisize」だと思う。これまで返品で対応するしかなかった「サイズ感が分かりづらい」というユーザーに対して、簡単で丁寧に提案を行えるという点でインパクトは十分にある。
サイズ感や色味を伝える方法など、ユーザービリティの発展や向上はこれからのECサイトが改善していくべきポイントであると言える。ECはまだまだ完璧ではないのだ。発展途上のEC業界であるからこそ、こうしたユーザーのかゆいところに手が届く、一歩先を行くサービスはユーザーが感動するポイントとなり、サイトの武器になり得る。
その進化を目の前で体験することでき、成果となって返ってくれば、また新たなサービスの発展に寄与するはずだ。ECはもっと面白いものになれる。その可能性を「unisize」から感じ取ることができた。