【徹底調査】日本人は、どう『ポイントサービス』を活用しているのか?2017版
企業のマーケティング戦略に資する調査分析を幅広く行っているネットエイジア株式会社(以下「ネットエイジア」)では、同社の自主企画調査として、「日本人のポイント活用に関する調査2017」を行い、その内容を公表した。
20歳~49歳の男女2000名に聞いたポイントサービスの活用の実態
ネットエイジア社では、「日本人のポイント活用に関する調査2017」を同社モニター会員を母集団とする20歳~49歳の男女を対象にして行い、近年一層の利用が広がる、ネットショッピングをはじめとした購買時などに付与されるポイントの活用動向についてつぶさに調査を行った。
<調査概要>
◆調査タイトル :日本人のポイント活用に関する調査2017
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする20歳~49歳の男女
◆調査期間 :2017年11月8日~11月13日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :2,000名
性別/20代/30代/40代/計
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男性/333s/334s/333s/1,000s
女性/333s/334s/333s/1,000s
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社
人気のポイントサービスは?
20歳~49歳の男女2,000名(全回答者)を対象に、ポイントサービス(小売店、インターネットショッピングなどでポイントが貯まるサービス)について調査を行った結果では、利用しているポイントサービスの1位は、「Tポイント」、2位は「楽天スーパーポイント」、3位は「Pontaポイント」という結果となった。
全回答者(2,000名)に、利用しているポイントサービスを聞いたところ、1位は「Tポイント」(69.7%)、2位「楽天スーパーポイント」(54.0%)、3位「Pontaポイント」(51.3%)、4位「Amazonポイント」(26.7%)、5位「nanacoポイント」(25.0%)となった。いわゆる“共通ポイント”がよく利用されているようだ。
男女別にみると、男性では、「dポイント」(25.0%)が5位、女性では、電子マネー「WAON」のポイントサービス「WAONポイント」(27.8%)が4位となった。
年代別にみると、20代は、30代・40代とは異なる傾向がみられ、20代では、「Pontaポイント」が2位(52.9%)となった他、「Amazonポイント」(34.2%)や「LINEポイント」(22.5%)の利用率が30代、40代に比べて高くなった。
貯めやすいポイントサービスは?
次に、各ポイントサービスの貯めやすさ満足度(各ポイントサービスの利用者が「このサービスはポイントを貯めやすい」と評価した割合)についてみると、1位は「楽天スーパーポイント」で71.3%、2位は「Tポイント」で66.5%、3位「Pontaポイント」(44.6%)、4位「dポイント」(43.7%)、5位「JALマイレージバンク(日本航空)」(43.3%)となった。利用率では2位だった楽天スーパーポイントがポイントの貯めやすさ満足度では1位だった。
また、「普段の買い物」での貯めやすさ満足度をみると、1位「Tポイント」(62.7%)、2位「楽天スーパーポイント」(54.0%)、3位「WAONポイント」(42.2%)、4位「Pontaポイント」(40.0%)、5位「nanacoポイント」(38.0%)となった。ここからは、共通ポイントサービスや電子マネー系のポイントサービスの満足度が高いことが推測できる。
貯まったポイントの使い方は?
貯まったポイントは、どのように使われ方はどうだろうか。いずれかのポイントサービスの利用者(1,825名)にポイントの利用方法について聞いている。
まず、実際にやったことがあるポイントの利用方法を聞いたところ、「買い物で(支払いに)使う」(74.8%)が最も高く、「電子マネーと交換する」(33.2%)、「キャッシュバック(現金化)する」(31.1%)、「他のポイントに交換(両替)する」(25.4%)、「ポイントプログラム内のグッズ・商品と交換する」(15.7%)が続いた。
次に、貯まったポイントの利用しやすさでは、どのポイントサービスが支持されているのだろうか。各ポイントサービスの利用しやすさ満足度(各ポイントサービスの利用者が「このサービスはポイントを利用しやすい」と評価した割合)をみると、1位「Tポイント」(66.6%)、2位「楽天スーパーポイント」(65.5%)、3位「Pontaポイント」(46.0%)、4位「JALマイレージバンク(日本航空)」(42.2%)、5位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(41.3%)と、コンビニ・スーパーや飲食店など使えるところが多い共通ポイントが上位となった。
ポイントサービスは好き?
全回答者(2,000名)に、ポイントサービスに対する意識や態度、ポイントを日常的に利用している人に対するイメージについても聞いている。
まず、全回答者(2,000名)に、ポイントサービスや電子マネーに対する意識・態度について聞いたところ、「ポイントサービスが好き」という人は全体では83.4%、男性では78.7%、女性では88.0%となった。
また、「ポイント活用で節約ができた」という人は71.1%、「電子マネーやポイントで全ての支払いをしたい」という人は57.5%となった。約6割の人が現金を持たずに、電子マネーやポイントだけで買い物をしたいというキャッシュレス志向を持っていることがわかった。
今回の調査結果から、ポイントサービスの利用率や満足度でも「Tポイント」と「楽天スーパーポイント」の強さが目立つ結果となった。
また使用動向からは女性のがポイントサービスが好きであり、ネットとリアル店舗で、かつさまざまなサービスで共有できるものの人気の高さが浮き彫りになった。
ポイントサービスを提供する側だけではなく、活用する店舗や事業者にとっても注目すべきデータなのではないだろうか。