今年最大のIPOとなったSGホールディングスの東証1部上場。初値1900円の好スタート
SGホールディングスの東証1部上場はどうだったか
SGホールディングス(以下、SGHD)が13日、東京証券取引所1部に株式を上場した。初値は1900円で、売り出し価格(1620円)を上回った。初値を基に計算した時価総額は6083億円と、今年最大の新規上場となり、大きな盛り上がりを見せた。同日、SGHDが発表した2018年3月期上半期(17年3~9月)の連結決算は、売上高が4815億円、営業利益が290億円、純利益が167億円。通期の見通しは、売上高が1兆円、営業利益が580億円、純利益が330億円だと発表されている。今回のIPOでSGHDはオーバーアロットメントの部分を除き、市場から約1160億円を集めた。大型物流施設の新設など設備投資に充てる資金を確保したほか、株式上場を通じて企業プレゼンスを高め人材確保につなげる狙いもある。SGHD社長の町田公志氏は東証で会見しており、上場することで「社会インフラを担う企業としてきちんと社会から認知され、優秀な人材が集まるような企業になりたい」と述べている。また、「多様な働き方ができる職場をつくることが解決策のひとつ」と話した。
こちらの記事(https://ecnomikata.com/ecnews/16481/)でも取り上げたようにSGHDの株式上場は市場関係者以外にも、大きなインパクトを与えることとなった。
海外物流への期待が高まっていて、この分野に関しては大きな伸びしろがある。それを市場が評価した格好だろう。そして物流業界のひとつであるキーワードが人材確保。今回の上場で「働き方改革」をさらに推し進め、ヤマトを始めとしたライバル企業にどう立ち回っていくか。株式市場で好スタートを切ったSGHDの今後もますます目が離せない。