日本から中国国内への配信を快適に!Spelldata社が「ChinaCache」と代理店契約締結
Webサイトの品質の分析・評価・改善などを事業とする株式会社Spelldata(本社: 東京都千代田区、代表取締役: 竹洞陽一郎、以下「Spelldata」)は、2017年12月21日より、中国政府認可CDN(コンテンツ配信ネットワーク)であるChinaCacheと代理店契約を締結しサービスの提供を開始した。
中国国内にコンテンツを配信するにはCDNが必須な理由は?
中国国内へのWebサイトの配信は「金盾」と呼ばれる中国政府が設置した官制のファイアウォールを経由して通信しなくてはならないため、他国への配信に比べて遅延しがちだ。中国国内のユーザに、日本のWebサーバからコンテンツを高速に配信しようとすると、中国国内にキャッシュサーバを展開したCDN(コンテンツ配信ネットワーク)が必須となる。
今年5月に中国で施行されたサイバーセキュリティ法によって、現在、中国政府から認可を受けている28社のCDNは、全て中国資本100%の中国企業となっている。Spelldata社は、その中でも最大手のChinaCacheと代理店契約を締結して、日本の越境ECサイトやエンタープライズ向けに提供することで、中国市場でのビジネスの発展に貢献するとしている。
中国の代表的なCDN「ChinaCache」と提携
ChinaCacheは、1998年設立のCDNで、中国国内で最初のInternet Exchangeを構築した実績を持ち、中国国内の120以上の主要都市に、500台以上のサービスノードを展開しており、北京に最大のデータセンターを有している。また、中国国内に留まらず、北アメリカ、ヨーロッパ、日本など、グローバルCDNとしてサービスを展開中だ。
また、ChinaCacheは、Microsoft、Adobe、Symantecなどのテクノロジー企業をはじめとして、ユニクロ、Gap、P&G、Nikeなど多くのEC、中国官公庁や一般企業等30,000以上のユーザーに利用されている。
「静的」「動的」双方のコンテンツに対応したChinaCacheのサービス
ChinaCacheのサービスの概要は以下の通りだ。
購買力旺盛な人口がひしめく巨大な市場と、徹底した情報統制が共存する中国。その統制はネットの世界にも及んでいるが、それを障壁とせずに乗り越えていくのはテクノロジーとビジネスという世界共通言語なのかも知れない。越境ECを盛り上げる意味で、それを具現化する今回の提携の今後に注目したい。