配送業者の努力で高まる利便性。「FedEx Delivery Manager」がアジア太平洋地域でもサービス開始

ECのミカタ編集部

配送業者の努力で高まる利便性。「FedEx Delivery Manager」がアジア太平洋地域でもサービス開始

 フェデックス エクスプレス(フェデックス、本社:米国テネシー州)は、「FedEx Delivery Manager」をアジア太平洋地域においてもサービスを開始すると発表した。

 越境ECが普及し、国をまたいだ商品の売買が当たり前のようになってきた昨今、配送業者のサービス改善も各社しのぎを削っている。そんな中、フェデックス エクスプレスが新たに「FedEx Delivery Manager」をアジア太平洋地域においてもサービスを開始すると発表した。

 「FedEx Delivery Manager」は、フェデックスが荷物を集荷した時点で、SMSか電子メールで受取人に通知を送るサービス。受取人はセキュリティー管理されたウェブサイト上で簡単な手順を行うことで、配送指示を変更することが可能になる。

 日付指定や送り先住所の変更、フェデックスでの留置など、受取人が受け取りやすい場所や日時に簡単に変更することができる。追加料金無しでこういったサービスが受けられるようになるということだ。輸送の最新状況を通知でうけとることができ、確実な配達への安心感が生まれる。

 何よりも再配達の確率が下がるのでフェデックス自体に大きなメリットがあると言えるだろう。小売業者側も商品を購入してくれたユーザーに対して柔軟性のある配送サービスを提供できることで顧客満足度とロイヤリティの向上が見込める。また、返品が減ることによるコスト削減や競争の激しい市場での差別化にも繋がる。

高まる配送レベルと、ECの明るい未来

 現在、41もの国で利用することができるこのサービス。世界における配送技術の向上を実感させてくれる。ECの普及は配送業者の努力なしには語れないだろう。

 フェデックス エクスプレス、アジア太平洋地域社長のカレン・レディントンも「eコマースには、ラストワンマイルの配送能力が重要な意味を持ちます。なぜなら、現在の消費者は使い勝手の良さをぜいたくではなく当然と考えるからです」とコメントしているとおり、この配送業者の努力を簡単なものだと考えてはならない。

 配送業者、小売事業者、消費者が互いを認め合いながらサービスを利用することでより良い社会が形成されていくのではないだろうか。そう考えた時に今回のフェデックスのサービスに賞賛を送るとともに、改めて世界レベルで見た時のECのサービス向上は目を見張るものがあると感じた。

 特にアジア圏や中東など、まだまだ物流が不安定だった地域が急速に発展している。ECはまだまだ伸びしろを十分に持っているし、配送業者だけでなく、小売業者も消費者側にもできることはたくさんあるはずだ。多くの人がそれを望むことで、ECの未来は明るいものになるのだと思う。

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