エスキュービズムとクララオンラインが業務提携。ワンストップで中国越境ECを支援

ECのミカタ編集部

エスキュービズムとクララオンラインが業務提携。ワンストップで中国越境ECを支援

 株式会社エスキュービズム(本社:東京都港区)と株式会社クララオンライン(本社:東京都港区)は、中国での越境ECサービス提供のため業務提携をしたと発表した。

経済産業省の電子商取引に関する市場調査によると、2016年中国の越境BtoC-ECにおいて、日本経由の市場規模は10,366億円となっており、2020年には19,053億円に上ると推測されている。ECの利用場所が日本国内外を問わず利用される現在において、特に競争力の高い日本製品については海外からの購入も増加していく傾向にある。

しかし、日本企業のうち越境ECを活用している企業の割合は1割未満にとどまっているのが現状だ。今回、エスキュービズムとクララオンラインの業務提携により、越境ECのインターフェース、アプリ(サイト)、中国での通信インフラ、物流コンサルについて、両社の持つノウハウを融合させ、越境EC関連サービスを統合的に提供することが可能になった。そうすることで日本企業の海外展開を支援していく方針だ。

これまで、エスキュービズムはECサイト構築パッケージ「Orange EC」をベースに越境ECサイト構築支援を行ってきたが、物流・インフラの分野の課題まではカバーできていなかった。また一方で、物流・インフラのサービスを強みとするクララオンラインでは、ECサイト構築に課題を持っていた。

今回、Orange ECとクララオンラインの提供サービス「極速中国」が提携することによって、越境ECサイトの構築に加え、より安定した通信インフラの整備、保守を提供できるようになる。さらに、現地物流に関するコンサルティングサービスを含めワンストップのきめ細かい支援を行っていくとしている。

各企業が切磋琢磨することでより良いサービスを

中国越境ECは変わらず盛況を見せている。それは企業努力や各業界の提携などが進んだ結果である。サイト構築から物流までを一気通貫ワンストップで行ってくれるサービスも選べるほどに増えてきた。

ここからはシェアの取り合いになってくるかもしれない。各企業が切磋琢磨、競争し合うことでより良いサービスが生まれてくる。越境ECに関わる様々な要素がシームレスに連携してくることで、国内出店と同じような感覚で国外へ販売網を拡大することができるようになるはずだ。業界の発展のためにもこうした連携などはしっかりと応援していきたい。

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