体育用品を網羅的に揃えプレオープンしたECサイト「バナナモール」に見る戦略性
エアマット国内シェアNO.1の株式会社おさるの森が、体育用品を始めとする学校で使用可能な公式器具のWEB通販サイト「バナナモール」を2018年3月12日〜18日間でプレオープンすると発表した。
おさるの森、にちなんで付けられたこのサイトは、全国どこにいてもありとあらゆる体育用品を1サイトで揃えることができる便利な通販サイトだ。
「あったらいいながここにある。」をコンセプトとし、全国一の販売実績を誇るエアマット(空気の入った体操用マット)から、体育や部活動の必要備品、スノコなど10000種類以上の商品ラインナップを取り揃える、万能なWEBサイトとなっている。
部活動、運動会の運営にあたり、練習備品はつきものだ。ネット・支柱・ボール・修繕アイテム・コーン・ゴールテープ…など、一気に購入しようと思っても幾つかのサイトを渡り歩いてサイトごとに発注をかける時間と手間、そして送料を一括にまとめ、余計な出費を省くことが可能なシステムづくりを目指した。
「バナナモール」では少しでも短時間で欲しいアイテムの検索が行えるよう、1サイトにあらゆるジャンルの商品を掲載している。それでいてサイトは考え抜かれたユーザビリティデザインになっていて、直感的に商品を検索することができる。
取り扱い商品は、全て学校で現在使用されているものであるため安心で安全だ。PTAでの贈答品や卒業記念など、学校の先生以外の方でも学校関連で必要な商品を「バナナモール」で気軽に買うことが出来る。また、プレオープン期間中は送料無料となっており、お買い得な期間となっている。
これまでカタログ注文が基本だったこうした商材。ECを行っていたとしても商品点数が少なく、ここまで広い範囲で網羅しているサイトはなかった。目の付け所が素晴らしいと感じる。
巨大企業に立ち向かっていくために必要なマインド
Amazonや楽天などの巨大ECモールにどう立ち向かっていくか。その姿は、郊外にできたイオンなどの巨大ショッピングモールに立ち向かうシャッター街の小さな店舗を連想させる。
これからの時代にそこで戦っていくには「専門性」と「ファンづくり」になってくるのではないだろうか。
商店街にある小さな商店では店先にそこまで大量の商品を並べることは難しいが、ECではそれが可能になる。「え!こんな商品まで取り揃えてるの?」という、かゆい所にも手が届く品揃えが、安心感を生み信頼関係の構築につながる。
ECはこうした「小さな店舗でも勝機がたくさんある」ところに可能性がある。大切なのはアイデアと魅せ方と情熱だ。扱うジャンルは違えど、「バナナモール」の動きは他の事業者の方にも参考になるはずだ。