『楽天ビック』サービス開始 ECと実店舗の融合!

ECのミカタ編集部

(左)楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏
(右)株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮島宏幸氏

楽天株式会社(以下「楽天」)と株式会社ビックカメラ(以下「ビックカメラ」)は新しいECサイト「楽天ビック」を本日4月11日14時に楽天市場内にオープンしたと発表した。

最強タッグここに誕生!

国内最大規模のECサイトと家電量販店が手を組んだ。新しいサービス「楽天ビック」はオンラインとオフラインの連携を含む、消費者の多様なニーズに応えていくありそうでなかった画期的なサービスとなっている。

日本での家電のEC化率は約30%。(楽天調べ)つまり70%もの家電が実店舗で購入されていることになる。特に大型の家電はまだまだ実店舗での購入がメインになるようだ。

ECで家電を買わない理由として、価格の他に「実際に見て購入したかった」、「アフターサービスがどこまで対応するのかわからない」や「自宅にその家電が設置できるかわからないから」と言った声が多数見受けられた。

確かに大型家電になればなるほど購入に慎重になっていく。そのような消費者の悩みに兼ねてから直面していたビックカメラと、ECのノウハウを多く蓄積している楽天だからこそ「楽天ビック」の内容はそこをカバーするものとなっている。

注目のポイントは?

まず1つ目はオンラインとオフラインの連携だ。早速始まったサービスとしてECサイトで見た商品がどの店舗に在庫があるか確認ができるようになった。製品の特徴は気に入ったが、質感、実際の色にこだわりたい消費者は多い。そのようなニーズに応えたサービスだ。

またECサイトはもちろん、楽天スーパーポイントもビックカメラの実店舗でも貯めることができるようになった。人気No1ポイントとしての呼び声が高い楽天スーパーポイントの活用は今後支払いにも適用していく予定だという。

2つ目のポイントは設置・配送の利便性を追求していくことだ。

都内23区での即日配送サービスを今夏に導入を予定している。これにより休日に家電の購入から、使用までが可能になるのだ。

また設置案内、アフターサービスの充実にも力を入れる。専門の業者、コンタクトセンターの設置により消費者の不安を解消していく(導入予定)

3つ目のポイントは競争力のある価格と圧倒的な品揃えだ。約60万もの商品を取り扱うビックカメラだが今後は「楽天ビック」の独自商品の展開もしていく。またグループ会社である「ソフマップ」の強みを活かした中古品の販売・買取、サービスサポートも順次導入予定だという。

グランドオープン祭開催!

グランドオープン祭開催!

4月11日14時にオープンする「楽天ビック」。早速キャンペーンを行う。

・ポイント還元率が5%から10%に!
・ネットで商品購入エントリーをし、実店舗で購入するとさらにポイントが還元!
・100人に1人全額ポイントバック!

最後のキャンペーンが発表された時は会場もざわざわした。これほどまでに力を入れている「楽天ビック」。サイトを見に行くだけでも価値があるのではないか。

消費者目線での取り組みに今後も期待

消費者目線での取り組みに今後も期待

ECは確かに便利でその可能性はまだまだ未知数だ。しかしその急激な変化に消費者全員がついて来られていないのも事実として無視できない。

しかし、自社の抱える顧客はもちろん、EC業界全体に大きな影響を与えるであろう「楽天ビック」は消費者第一がしっかり考えられていて非常に好感が持てた。

9500万人もの会員を抱える楽天市場と約40年もの間、家電を消費者に届けてきたビックカメラのタッグだからこそ実現した今回の取り組みは、双方にとって大きな利益をもたらすだろう。

今後も消費者に買い物をする楽しさ、利便性を提供し続ける、そんな覚悟が伝わってきた記者会見だった。

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