携帯電話・スマートフォンの利用動向に関する最新調査【マイボイスコム調べ】

ECのミカタ編集部

マイボイスコム株式会社(東京都千代田区)は、『携帯電話・スマートフォンとライフスタイル』に関するインターネット調査を実施し、その内容を公表した。

10,868名から回答

マイボイスコム社は今回、4回目となる『携帯電話・スマートフォンとライフスタイル』に関するインターネット調査を2018年3月1日~5日に実施し、10,868件の回答を集めた。その気になる内容について見て行く。

◆調査概要
【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2018年04月01日~04月05日
【回答者数】10,868名
【設問数】 7~9問(テーマによって異なります)
【属性情報】32項目
【調査機関】マイボイスコム株式会社

スマホの利用状況は?

主にスマートフォンを利用している人は7割弱、主に携帯電話を利用している人は3割弱だった。スマートフォンの主利用者は「大手キャリアと契約」が50.1%、「大手キャリア以外と契約」が18.0%となっている。

携帯電話・スマートフォン利用者のうち、2台以上利用している人は2割強、男性30・40代では3割強みられる。大手キャリア以外と契約しているスマートフォン主利用者では、2台以上利用者の比率がやや高くなっている。

携帯電話やスマートフォンの利用時間については、1日あたり「15分未満」はスマートフォン主利用者の1割強、携帯電話主利用者の7割強だった。「1時間以上」はスマートフォン主利用者の5割強、携帯電話主利用者の約5%となっている。過去調査と比べて、携帯電話利用者では「5分未満」が増加傾向だ。

1年前から利用時間が増えた人は、スマートフォン主利用者では3割、携帯電話主利用者では約5%だった。「変わらない」は、スマートフォン主利用者では6割強、携帯電話主利用者では7割強となっている。

スマホへの依存度は?

スマートフォン利用者がスマホですることの上位は、「メール」「通話」「ウェブサイトの閲覧・検索」「カメラ」が6~7割、「チャット、ダイレクトメッセージ」「アラーム、タイマー」「時計」「ニュースサイト・アプリの利用」が4~5割だった。携帯電話利用者では、「通話」「メール」が7~8割、「カメラ」「アラーム、タイマー」「時計」が各3割弱となっている。

他の機器ではなく、携帯電話・スマートフォンですることが多いものは、「通話」が1位となっている。2位以下は、スマートフォン利用者では「カメラ」「チャット、ダイレクトメッセージ」「メール」「アラーム、タイマー」が3~4割だった。携帯電話利用者では「メール」が39.3%、「アラーム、タイマー」「カメラ」「時計」が1~2割となっている。

携帯電話・スマートフォンに依存していると思う人は、スマートフォン利用者の41.7%、携帯電話利用者の7.6%だった。依存していると思う人は女性や若年層で高く、男性10・20代や女性10~30代では6~7割となっている。1日あたりの利用時間が1時間以上の層でも高い傾向がみられる。

スマホ利用者の意識は?

携帯電話・スマートフォンの利用についてあてはまるものを聞いたところ、スマートフォン主利用者では「気がつくと長い時間スマートフォン・携帯電話を利用している」が25.4%、「スマートフォン・携帯電話のない生活は、退屈・不安に感じる」「常に持っていないと落ち着かない」が各10%台だった。携帯電話主利用者では「いずれもあてはまらない」が8割強にのぼる。

「気がつくと長い時間スマートフォン・携帯電話を利用している」は、若年層やスマートフォン主利用者で比率が高い傾向となった。女性10・20代では、「睡眠に影響が出ている」「他にやることがあっても、まずスマートフォン・携帯電話をチェックする」「スマートフォン・携帯電話のない生活は、退屈・不安に感じる」の比率が高くなっている。

また回答者からは、「暇さえあれば、検索したりゲームしたりするようになってしまった。(女性31歳)」「SNSを始めました。世界中の人たちと仲良くなれ、得られるものが多く、ストレスも減り、スマホを使うようになって良かったと思っています。(女性46歳)」などの声が寄せられている。

手のひらの中のマーケティングツール

従来型の携帯電話(フィーチャーフォン=ガラケー)の時代から、モバイルデバイスは「手のひらの中のマーケティングツール」と言われて来た。ワイヤレスの持ち運びできる電話機がネットとつながった瞬間、そこからは無限の可能性が広がったのだ。

その流れはiPhoneの鮮烈な登場を皮切りにしたスマートフォンの普及とネット回線のブロードバンド化によって一気に加速した。今回の調査にあるように、スマホ化によってユーザーはより長い時間にわたってより深く、モバイルデバイスに接するようになっている。

ECの文脈から言えば、一人一人に手の上にあるユーザーとの接点に情報を届けかつ購買行動につなげることができる事を意味する。その意味で、スマホ最適化はもちろん、よりパーソナライズされた情報の発信や訴求は重要になって来る。拡大するEC市場と高性能化が進むスマートフォンを前に、EC事業者としても、その特性とユーザー動向を踏まえた施策の展開が必要ということになるだろう。


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