スタートトゥデイ決算潜入!前澤社長「新ZOZOSUIT」を発表 3年目で売上2,000億円

石郷“145”マナブ(編集長)

 株式会社スタートトゥデイ(以下、スタートトゥデイ)は2018年3月期の決算説明会とあわせて、中期事業計画の発表を行なった。中期事業計画でのZOZOTOWNの展望は追って説明するとして、まずは決算発表から見ていこう。

 商品取扱高は2,705億円(前年同期比27.6%増)で、営業利益は326億円(同24.3%増)となっており、商品取扱高、営業利益ともに、期初計画を達成した。営業利益率12.1%となっている。

 事業内の内訳に関しては、ZOZOTOWN 事業 商品取扱高は2,629.2億円(前年比28.3%増)。受託ショップ2,468.0億円(同28.6%増)、買取ショップ1.6億円(同14.0%減)、ZOZOUSEDは159.5億円(同23.9%増)となっている。

 収益性では、営業利益率(対商品取扱高)12.1%(前年12.4%)となっている。

中期経営計画ではPB「ZOZO」を強く打ち出す

 中期経営計画も合わせて発表された。中期ビジョン計画として、2019/03で商品取扱高は3,600億円、売上高は1,470億円、2020/03で商品取扱高は5,080億円で売上高2,410億円、2021/03で商品取扱高は7,150億円で3,930億円を目指すとした。

 まずはプライベートブランド「ZOZO」の話題。この「ZOZO」は「ZOZOSUIT」を活用するのだが、「ZOZOSUIT」の予約数は、すでに100万件を突破しており、配送に遅延が発生している。それに対して、年明け早々から生産体制を改善しその打開策として「新ZOZOSUIT」を作成した。

 「新ZOZOSUIT」はスーツに点があり、これをマーカーと呼んでいる。このマーカーをスマホで写真に撮り、このマーカーをもとに人の形状を3Dモデルとして浮かび上がらせ、計測する。スマホを机の上に置いて、自分がその前で一周するなどして、スマホがなるべく多くのマーカーを読み取ることで、個々の形状を読み込むことができる。なんと12回撮影するだけで良くなった。デザイン、仕様の変更に伴い、この発表までに注文した方に限り、送料を無料とするという。

生まれ変わったZOZOSUITは間も無く皆さんの元へ!

 今期で600万〜1,000万枚のスーツを無料配布するとした。また、今回、制作にかかるコストを抑え、制作のしやすさが向上したことで、本日、4,000枚のスーツを出荷している。7月中旬までに配送完了予定だ。

 果たして採算は?となるわけだが、これが中期計画と連動していく。会見の席上、このスーツは1,000円で作れてしまうと前澤社長が自らコストを開示し、「このコストは後々軽減していく」と胸を張った。その理由として、多くの人に配布され、一人一人のデータがZOZOのサーバーに蓄積されることで、いずれこのZOZOSUITすら必要なくなる。蓄積されたデータを元に、新たなファッションを形成していけるというわけだ。

 ここで、前澤社長は具体的なデータを提示してくれた。かつてのZOZOSUITにおいてのデータだ。実に、配布した人のうち、使ってくれた人の割合は60%だ。そのうち50%の人がPB商品を2.5点購入したという。

今までできなかったファッションをZOZO=創造する

 これから配布しようとする人間の数に置き換えると、十分な売上を見込める。具体的には、初年度は200億円、2年目は800億(海外200億円)、3年目は2,000億(海外800億円)と掲げた。

 また、面白かったのは、デザインと体型情報、および満足度の関係性を機械学習させることで、一人一人に納得のいくファッションが提供できるということだ。

 例えば、お腹の出ているシルエットの人は、こういうデザインが好まれる、という具合だ。しかも、お腹の出ている具合が何センチの人とわかるほどに、ZOZOSUITは精密であり、今までとは違った形で、本当の意味でのオリジナルの商品が展開されると言うわけだ。

 前澤社長は言う。「サイズの問題を世界レベルで解消し、カッコ良く着こなすことができれば、ファッションに革命を起こすことができる」と。ZOZOというPBで、彼が夢見る「オンラインSPA世界NO.1」、「グローバルアパレルトップ10入り」を実現する。ZOZOSUITのメカニズムによって、その野望は大きく動き出し、また彼らは新しい時代を“創造”するのである。

記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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