StripeクレアCOOとJCBI今田社長が握手!グローバルでの提携を発表
日本を含めた世界の小売の売り上げが伸びる中で、ECが一段とその存在感を見せていることを実感した。
先ほど、Stripe,Incと株式会社ジェーシービーは記者会見を行い、本日からグローバルでの提携に向けた覚書締結をしたと発表した。これにより、StripeはJCBによるカード決済の取り扱いを全世界で提供する初の決済プラットフォームとなった。
Stripeはそもそも世界的に広がっている決済のプラットフォームであり、日本にローンチしたのは2016年秋。その後、全日本空輸(ANA)、Sansanなどにおける電子決済に利用されて来たのである。
ECの多様化進む
今回、Stripeの最高執行責任者クレア・ジョンソンさんとJCB Internationalの今田公久社長の話を聞いていて思ったのは、ECが発展したことで、いわゆるパソコンのモニターに向かっているECの世界以外のリアルな場面における決済の環境も日々進化していることだ。
例えば、タクシーにおける決済の裏側をStripeを使い、キャッシュレスに支払いを済ませる場面が増えていたいりする。JCBとしてはここで使ってもらえる場面が増えれば、自らの利用総額も増えていくというわけだ。もともとJCBは日本発祥の国際カードブランドゆえに、アジアに強い印象があるが、Stripeのプラットフォームを通じて、全世界でJCBを使える場面が増えるというわけである。
一方で、Stripeもまた支払いのバリエーションの中にこれまでやっていたVISA、マスターカードなどに加えて、JCBが加わることで利便性は向上し、Stripeとしての強みも増していく。海外でのクラウドファウンディングに協力したいであるとか、海外でのECで使える場面が格段に増すとしている。
インバウンドなどの動きにも意識した動き
クレア・ジョンソンさんの言葉にあったのだが、今、日本はインバウンド需要が増えていて、海外のお客様が来る機会が増えていて、多様化したECの中で、JCBと提携することで、日本と海外でのそれぞれの需要拡大が見込めると見ているわけだ。まして、これから東京オリンピックなどでそこに拍車がかかる中での意味のある提携と位置付けているわけだ。
ますます決済がキャシュレスとなり、リアルの世界がEC化する時代になって来た。この一歩はそのことを痛感させることであり、日本と海外がよりフラットにひとつながりである事を印象付けるニュースであるように思う。