EC市場はまだ拡大する?ネットとリアルでの消費に関する最新動向調査【クロス・マーケティング社調べ】

ECのミカタ編集部

ネットリサーチを始めとした各種の調査の分野で幅広く事業を展開している株式会社クロス・マーケティングは、ネット上とオフラインでの消費動向に関する調査を実施し、その内容を公表した。

2万件以上のサンプルから見えてくるものは?

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは、さまざまな調査を実施してその内容を公表している。同社では、今回は新たに、ネットとリアル双方での消費動向について調査を行った。

今回の調査の目的はこうだ。インターネットやスマートフォンの普及により、ネットショッピングなどオンライン上での商品購入者が増加しており、オンライン上で購入する商品と店舗などリアルで購入する商品の違いはどこにあるのか、オンライン消費はさらに高まっていくのかなどオンラインの消費実態を把握し、今後の基礎資料として活用することとしている。

以降、その興味深い内容についてみていこう。

【調査概要】
・対象:20~59歳の男女
・地域:全国
・回収サンプル数:20,772件

ネットでの購入が多いアイテムは?

ネットでの購入が多いアイテムは?同社資料より。

同社では、各商品カテゴリについて、「どのような方法で購入することがもっとも多いか」を聴取し、リアル系とネット系に大別している。そのうち、ネット系購入チャネルの割合が多い、上位10カテゴリを抜粋したところ、以下のような結果になった。

その結果、ネット購入の割合が多い順に「DVD・音楽・ゲーム」が54%、「本・コミック・雑誌」が38%、「健康食品・サプリメント」が32%などとなった。

リアル店舗での購入が多いアイテムは?

リアル店舗での購入が多いアイテムは?同社資料より。

同様に、リアル店舗で購入する割合の多い上位10カテゴリについてまとめている。上位から、「食品・飲料」が94%、「医薬品・衛生用品」が93%、「洗剤」が91%などとなった。

EC市場はさらに拡大

EC市場はさらに拡大同社資料より。

さらに、昨年のネットでの購入頻度および、今後のネットでの購入頻度を聴取したところ、昨年に比べて「増えた」が31%、今後は「今より増える」が26%と、これからもネットでの購入頻度が高くなっていくことがわかったとしている。

また、「DVD・ミュージック・ゲーム」「本・コミック・雑誌」など、デジタル媒体が存在するものは、ネットでの購入が非常に多くなっている。一方、「食品・飲料」「医薬品・衛生用品」「洗剤」など、日用品の中でも購入頻度が高いもの、または必需品に近いものはリアルでの購入が多くなっていることが読み取れる。

今後の消費者動向として、ECを通しての購入が増えていくことが予想される結果となった。今後もEC市場はさらに拡大を続けていくことになるだろう。

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