広告・DMなどクリエイティブの実績を可視化し効果を最大化できる連携が実現【クリエイターズマッチ社】
AD制作事業、ASPサービス事業、地域活性・教育事業を展開する株式会社クリエイターズマッチ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:呉京樹、以下「クリエイターズマッチ」)は、クリエイターズマッチが提供し、国内の大手広告主や広告代理店、制作プロダクションなど1,000以上の事業者(個人事業主含む)が導入している制作業務に特化したグループウェア「AdFlow(アドフロー)」と、セールスフォース・ドットコムが提供するマーケティングプラットフォーム「Salesforce Marketing Cloud(セールスフォースマーケティングクラウド:以下、Marketing Cloud)」を連携したサービスを開発し、提供を開始した。
制作物とその実績データを可視化する
「AdFlow」は、クリエイティブ制作業務を効率化する為に開発されたクラウド提供型のプロジェクト管理ツールだ。制作ツール・情報の一元化と見える化により、あらゆるクリエイティブ制作フローを大幅に効率化することができ、ディレクターやデザイナーに製作に充てるための貴重な時間を創出する。主な導入企業には、電通、博報堂アイ・スタジオ、ADK、アイ・エム・ジェイ、トランスコスモス、ユナイテッドアローズ、シップス、ワコール、ポーラ、ユニリーバ・ジャパン、NTTドコモ、ニフティ、再春館製薬所などが名を連ねる。
一方の「Salesforce Marketing Cloud」は、顧客データや行動データを一元化してリアルタイムに組み合わせることで、メールやソーシャルメディア、SMS、LINEなど、あらゆるチャネルやデバイスを活用した顧客との“One to One”コミュニケーションを実現するマーケティングプラットフォームだ。
これら二つのサービス連携によって、Marketing Cloudユーザーへは、「AdFlow」が持つ効率化機能(最大40%ほどの効率化を実現)と実際に発信に用いた制作物とその実績データをDAMとして蓄積可能とするデジタルアセットマネージメント機能(以下、「DAM機能」)の提供が可能となる。
ユーザーの商品体験・購買体験をより豊かに
前述したように、Marketing Cloudは、顧客とのエンゲージメントを強化することを目的として、Webサイトや、画像をふんだんに利用したメールマガジン、SNS広告といったデジタルチャネルを横断して、顧客一人ひとりの趣味・嗜好に最適化された情報発信を最適なタイミングで行うことを実現するマーケティングプラットフォームとなっている。
今回、提供が開始されたサービスでは、「AdFlow」が持つ制作業務の効率化機能を軸に、企業がより本質的な顧客の囲い込み業務にあたる時間の創出に寄与する。また、この連携サービスにより、Marketing Cloudのユーザー企業のさらに先の顧客の満足感を高め、エンドユーザーの商品体験・購買体験をより豊かにすることにもつながることが期待できる。
クリエイティビティとマーケの間に流れる川に橋を架ける
EC市場に限らず、顧客に訴求する広告や印刷物などの製作物と、それが実際に使用されて、結果としていかにコンバージョンやエンゲージメントをもたらすかの一貫した追跡や分析は、技術的にも日本の企業文化の面でも難しかった。
デザインなどクリエイティビティの発露たる制作とビジネスそのものであるマーケティングの間には、けして浅く小さな川が流れているわけではない。ビジュアルやコピーを駆使した制作物のクオリティは、それだけでユーザーの心をつかめるか否かを大いに左右する。一方のマーケティングの現場からは、そうしたクリエイティビティへの理解は横に置かれて、ひたすら数字のみが追及される傾向がある。
どちらが良い悪いということではなく、人間活動の本質として本来的に別個のものであるが、ビジネス全体をみると、その双方の力を引き出しつつ融合する、一貫したかつ定量的なマネジメントが求められる。
今回の施策は、まさにその課題に正面から対応しているものと言え、とかくクリエイターの創造性がないがしろにされがちな日本の企業文化に変化をもたらし、あらたな息吹をもたらす可能性と、それを通してクリエイティブの精度を高め得る画期的なものと言えるだろう。