企業間の取引(BtoB)に特化対応 株式会社ロックオン「EC-CUBE B2B」

仕入れや卸し業務にも最適 BtoBもEC-CUBEで安心

現在国内No.1構築オープンソースとして広く認知されている、ECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」を運営している株式会社ロックオンは、企業間取引(BtoB)向けのECサイト構築パッケージ「EC-CUBE B2B」のサービス提供を開始することを発表した。

この「EC-CUBE B2B」は、卸し業務、仕入れ業務に必須である見積もり機能や、会員ごとに価格設定を行えるなど、BtoB ECサイトに必要な機能を標準で提供する。このため、従来負担になりがちであったカスタマイズ作業をせずともBtoBのECサイト構築が可能となる。決済方法には「EC-CUBEペイメント」を標準搭載しクレジットカード決済が可能となり、この機能の搭載により与信管理の簡素化が行え、従来機会損失になりがちであった小口顧客や地方顧客など含む新規取引先の増加や、入金サイクルの短縮(最短末締め翌5営業日払い)によるキャッシュインの早期化などへ期待が高まる。法人向けクレジットカードを所持していない顧客企業には、三井住友カード株式会社がクレジットカード発行を推進する。

昨今スモールスタートでのEC事業が可能なインフラが整うに従い、企業間取引も小口化が進む傾向にある。このような市場の変化に対応するため、卸売事業者は与信管理から受注発注業務などを改善する必要がある。しかしその半面、企業間取引では取引する際のフローが「与信」「受発注」「納品」「請求」「入金確認」など非常に煩雑であり、そのため小口顧客や地方顧客は取引を断り大口顧客のみ対応するなどのシチュエーションも少なくはなく、機会損失が発生していた。また、掛売や手形決済など現金取引が主流ということもあり、決済面での回収リスク、コストという問題もかかる機会損失に拍車をかけていた。

取引をWEB上で完結でき、クレジットカード決済を取り入れることにより、前出の煩雑な作業フロー、債権回収業務のコストとリスクを軽減することができる。これにより、従来取りこぼしがちであったケースへも積極的に関わっていくことができ、従って売上向上にもつなげることができる。

リスクとコストを回避する新しいBtoB

煩雑かつ複雑なアナログ取引になりがちであったフローをデジタル化することにより、物理的な問題のみならずセキュリティー面でもよりビジネスのみに集中できる環境が整うだろう。近年巧妙化する詐欺手口にも警笛を鳴らす結果となる。また、資金回りにかかる時間が軽減されることにより、従来よりもスピーディーな展開でビジネスを進めることも期待できる。

BtoB取引のWEB化及びクレジット決済の流れが主流となっていけば、従来のシステム上見えなかった様々なビジネスチャンスが眠っているかもしれない。