キャッシュレス化に関する一般ユーザーの意識調査が実施される【ネットプロテクションズ調べ】

後払い決済サービス「NP後払い」の運営などを行っている株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田 紳、以下「ネットプロテクションズ」)は、新しいカードレス決済サービス「atone(アトネ)」のQRコード決済実証実験に関する前調査として、「キャッシュレス決済に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。

<調査概要>
調査名:キャッシュレス決済に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年5月2日~5月7日
調査対象:全国の男女1261名(NP会員から無作為抽出)

実店舗での決済手段は?

実店舗での決済手段は?

「直近半年間での実店舗(ネットショッピング以外)での買い物について、購入をする際、最もよく利用する決済方法(支払方法)をお選びください」という問いに対して、直近半年間で実店舗にて買い物をした人の61%が現金を利用し、クレジットカード決済は28%を占める結果となった。

その決済手段を使う理由は?

その決済手段を使う理由は?

「Q1で『現金』を選択された方に伺います。現金を最もよく利用している理由のうち、適切なものをすべてお選びください」という問いに対して、現金派ユーザーは、57%が「現金での支払いになれており、不便さを感じないから」と回答した。また、「クレジットカードは使いすぎてしまうから」が36.0%だった。

現金の持ち合わせが無い場合はどうする?

現金の持ち合わせが無い場合はどうする?

「Q3、Q1で『現金』を選択された方に伺います。お買い物をしたい時に、現金の持ち合わせがなかった際、あなたはその後どうしましたか。あなたが取った行動として当てはまるものをすべてお選びください」という問いに対して、現金派ユーザーのうち、そのお店で買い控えた方の割合は69%だった。また、「現金以外の支払い方法で買い物をした」が27.0%だった。

現金以外では、どんな決済サービスを使ってみたい?

現金以外では、どんな決済サービスを使ってみたい?

「Q4、実店舗(ネットショッピング以外)でのお買い物について伺います。購入をする際利用してみたいと思う決済方法(支払い方法)をすべてお選びください」という問いに対して、後払い決済が55%で1位、クレジットカード決済が37%で2位、プリペイド決済(電子マネー等)が25%で3位だった。また、「後払い決済」を利用したいユーザーの66%は「クレジットカードを使わなくても、後から支払うことができるから」を選択した。

QRコード決済に抵抗はある?

QRコード決済に抵抗はある?

「Q1で『現金』を選択された方に伺います。QRコード決済(レジに表示されたQRコードを、スマホアプリで読み込んで支払いを済ませる方法)を知っていますか?」という問いに対して、現金派ユーザーのうち、43%が「はい」、57%が「いいえ」と回答した。

また、「Q6で『はい』を選択された方に伺います。QRコード決済(レジに表示されたQRコードを、スマホアプリで読み込んで支払いを済ませる方法)を利用することに抵抗がありますか?」という問いに対して、「全く抵抗がない」、「あまり抵抗がない」、「どちらかといえば抵抗がない」が合わせて 49%、「やや抵抗がある」、「非常に抵抗がある」があわせて51%となった。

ECのさらなる発展のカギを握る決済手段

調査結果にある通り、実店舗での買い物は現金がメジャーな手段であり、現金を使う理由として、クレジットカードの使いすぎを憂慮する現金派ユーザーは36%となった。また、現金派ユーザーの69%は、その場の持ち合わせがない場合、買い控えをした経験があると回答し、QRコード決済への理解も進んでいる様子も垣間見えた。

また、キャッシュレス化に対する次のような回答者の声も聞かれたようだ。

「お釣りの中から500円硬貨を取り除き、貯金をしていた。そのようなことがなくなるかも」

「自動改札でプリペートカードが読み取りエラーで使えなくなった時に現金のありがたさを感じた」

「学生時代、友達と旅行に行った時同じ金額を出し合って共通のお財布を作り、そこから交通費や食事代を出しました。効率的で公平だったと思います」

「介護の仕事をしているが、年老いて来るとカードの使い方がよく分からなかったりと混乱される事もあると思う。そして認知機能の衰えを防ぐ為にも自分で計算することで活性化できるのではないのでしょうか」

「歌舞伎を見に行った時の『お捻り』や、ホテル宿泊等の『チップ』は、現金でないと興ざめ」

「子供がお金の大切や重みについての学習が出来なくなるのでは?の不安感(がある)」

EC市場では、決済手段として現金以外を使うことは、仕組みの本質の上からも当然の流れとなっているが、実店舗では、まだまだ現金の利用がメインとなっているようだ。一方でQRコードや同社の提供する後払いへの理解も進んでいることが垣間見える。

今後は、ネットとリアル店舗での施策が融合したオムニチャンネル化も益々進むものとみられ、とかく現金主義が根強い日本の決済の現場でも、どこまでキャッシュレス化が進むかについては大いに注目が集まるだろう。新たな決済手段の浸透は、EC市場がさらに拡大する上でのカギどもなるからだ。

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