LINE、クイックリプライ機能を追加。企業と顧客の距離を近づける
LINE株式会社(本社:東京都新宿区/代表:出澤 剛)は、「Messaging API」の新機能「クイックリプライ」を公開した。
新機能のメリットとは。
Messaging APIは、LINEアカウントを通じてユーザー間のコミュニケーションを実現するAPI(Application Programing Interface)である。「LINEビジネスコネクト」など企業も多く利用している。
クイックリプライ機能とは
特定のメッセージに対し、最大13個のリアクションを選択できるというAPI機能。トーク画面の下部に返信候補のメッセージがボタン化され、ユーザーはそのボタンをタップするだけで簡単にメッセージを返信できる。
近年ではGmailなど身近なサービスにも続々取り入れられている。LINEでは、さらにメッセージだけでなく日時が選択できるアクション、カメラロールを起動するカメラアクション、位置情報を送信する位置情報アクションなど、リプライのパターンも豊富に選択が可能に。
どんな時につかえる?
現在はAPI型のLINEアカウント「LINE ビジネスコネクト」や、Messaging APIが有効となったLINE@のチャネルが必要であり、主に企業の公式LINEアカウントなどで活用できる。
本機能は1対1のトークでもグループトークでも利用でき、例えば企業アカウントで友だちになっているユーザーアカウントに対してアンケートを取りたいときなどに便利だ。
ユーザーは簡易的なメッセージをボタンをタップするだけで送ることができるので、アンケートにも気軽に回答できる。企業側としても、必要な答えを回収しやすくなる。
ユーザー目線のサービスを
EC業界の加速には、何よりユーザー目線でいることが大切である。どんなにシステムが便利になっても、ユーザーがそれに対応できなければ意味がない。
LINEの普及が高まり、企業が公式アカウントを持つのが当たり前のようになり、さらにはLINEの公式アカウントから企業の購入ページに飛べる、などLINEの機能はコミュニケーションツールとしてだけではなくECサービスの一環という見方もできる。
そんな中、クイックリプライ機能も、そうしたユーザーのニーズにあった機能といえる。ユーザー同士のコミュニケーションも、スタンプなどで簡略化される時代、企業アカウントとのコミュニケーションも簡潔にしたいというもの。クイックリプライ機能で企業とのコミュニケーションも簡易的にしていくことは、EC企業が事業を拡張していく上でも重要になってくるだろう。