売り場と本部のコミュニケーションをスマホと画像で円滑化する『Postfor』正式版がリリース

ECのミカタ編集部

ハンズラボ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川秀樹)は、小売業の店舗における売場改善や販促企画の推進を、画像の投稿や手書き機能によって実現する画像コミュニケーションサービス「Postfor(ポストフォー)」の提供を開始した。

売り場と本部とのコミュニケーションを円滑に

ハンズラボ社は東急ハンズの子会社で、東急ハンズの業務システムの開発実績を活かし、ITソリューション事業を展開している企業だ。小売業向け業務システムやポイントシステム、iPadを活用したPOSシステム開発などの実績を有する。

その同社が、画像コミュニケーションサービス「Postfor」の提供を開始した。同サービスは、小売業における売場づくりに寄与するという。同社は、店舗の売り場づくりについて、売場のスタッフ、販促企画などの本部機能など、様々なコミュニケーションの上に成り立っていることに立脚している。その上で「Postfor」は、画像と直感的な操作で本部と売場のコミュニーケーションに関する課題を解決することを主眼としている。

直感的かつ豊富な情報量で指示出しもスピーディーに

直感的かつ豊富な情報量で指示出しもスピーディーに「Postfor」の画面イメージ

「Postfor」の特徴として次のような点が提示されている。 一斉に実施するキャンペーンなどの販促企画について、画像をまとめて保存するアルバム機能を使い、店舗ごとの進捗管理ができる。また、店舗からアップロードされた売場写真に、改善点などを手書きで入力することが可能で、これまでメールなどでやりとりしていた作業を効率化させる。

店舗から売場写真が送られてきた場合、エリアマネージャーや本部担当者といった管理者は、通知を受け取ることができ、それをもとにスピーディーな対応が可能だ。たとえば移動中であっても、外出先でも、より精度の高い指示出しができることになる。

さらに売場づくりの参考になる店舗や売場画像を検索することができ、よりイメージに合った売場づくりにつながる他、売場に対して「いいね!」やコメントをもらった売場担当のモチベーションアップへの寄与も期待できるとしている。なお同サービスは、30日間無料での試用ができるとのことだ。

オムニチャネル化などEC事業での応用にも期待

すでにインターネットが一般に普及して20年以上が経過し、その過程で回線のブロードバンド化やデバイスの高度化、IT産業の興隆、そしてEC市場の発展があった。

今回の「Postfor」も、そうしたITの持つ本来の利便性向上の文脈でいえば、まさに王道にあたるソリューションとも言えるだろう。現在、同サービスは、直接的にEC事業者をターゲットにしたものでないのは明らかだが、ハンズラボ社が東急ハンズ発のシステムインテグレーターであること、そしてサービスの内容からすれば、オムニチャネル化においても大いに活用できる可能性を秘めていると言えるだろう。

小売の分野でブランド力を持ち、一時代を築いた東急ハンズでの知見を活かし、今後はさらにEC事業者が活用できるソリューションが生み出されることを期待したいところだ。

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