アイルミネ、配送料を改定。理由は宅配業界の値上げ要請。

ECのミカタ編集部

株式会社ルミネ(本社:東京都渋谷区/代表:森本雄司)の運営する通販サイト「アイルミネ」において、9月3日注文分より配送料を改定することが発表された。その背景には、配送業界の環境を取り巻く変化があった。

売上高は66億円。通販サイト、アイルミネ

売上高は66億円。通販サイト、アイルミネ

ルミネといえば、都内の主要な駅の近くに構える複合商業施設。女性向けのファッションが中心で全体的にきらきらとした印象があるが、もちろんメンズファッションや雑貨なども多数扱っている。

そんなルミネも、実は公式通販サイトを運営している。こちらの売上高は2017年度時点で66億円。実店舗の売り上げ3,436億円には遠く及ばないものの、ECサイトとしてはかなりの売り上げを記録している。
 
ルミネの公式通販サイト・アイルミネでは、ルミネの実店舗で扱っているブランドはもちろん、地方のショップ直送のアイテムの販売などもおこなっている。実店舗で在庫切れになっていたアイテムを探すこともできるし、セール品も多数。同時に実店舗では購入できないような地域のおいしいアイテムをお取り寄せできる。

宅配業界の現状

今回の改定内容は以下の通り。

≪現行≫
3,000円(税込)以上の注文:配送料は無料
3,000円(税込)未満の注文:全国一律410円
※2018年9月3日(月)AM 1:59 注文分まで
≪今後≫
全国一律200円(注文金額を問わず)

従来配送会社から要求される配送料は、ルミネ側で負担することで現行の対応を可能としていた。しかし配送会社からの値上げ要求により、今回のような改定に至らざるを得なくなったという。
 
ECの活性化に伴い、近年大きく変化し続ける配送業界は、相変わらず人手不足とコストの見直しに追われているようである。

EC業界の課題

ECはこれからますます拡張していくし、今後もこのような配送料の改定は相次ぐことだろう。
 
そんな時、アイルミネのような改定は好ましいともいえる。今まで無料としていた対象を一律にし、その代わり単価自体は落としているので、購入金額に縛られることなくショッピングを楽しめる。

よくよく考えてみれば、配送料を支払うことは当然至極のことであるから、EC事業者側としては、そうした顧客に納得してもらえるような形で価格の改定をおこなっていく必要があるだろう。

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