2018年のスマホ向け広告の動向に関する調査が実施される【ビデオリサーチインタラクティブ調べ】

ECのミカタ編集部

インターネット利用状況を調査している株式会社ビデオリサーチインタラクティブ(本社:東京都千代田区、社長:遠藤 敏之(えんどう としゆき))は、スマートフォン広告の広告統計サービス「SmartPhone Ads Report」をもとに、2018年上半期(4月~9月)のスマートフォン広告出稿状況を取りまとめ、その結果を公表した。

今回の結果は、当社独自基準に基づいて収集・DB化した、スマートフォン向けの動画広告やディスプレイ広告の広告統計サービス「SmartPhone Ads Report」をもとにまとめたものとなっている。

調査概要

主要なアプリ / スマートフォン専用サイトより選定した約420の広告スペースを対象

・2018年4月より、主要ソーシャルメディア(Facebook / Instagram / Twitter)を追加
・2018年5月より、YouTubeを調査対象に追加

【調査方法】
実際にスマートフォン端末(OS別)を使用し、広告素材を取得しDB化

【主な集計項目】
・広告主名 / 銘柄名 / 素材別の推定インプレッション / 推定広告費集計機能
・調査対象アプリ・Webサイト / 広告メニュー別の広告出稿状況集計機能
・配信アドサーバー別の広告出稿状況集計機能

インプレションが多かった銘柄は?

インプレションが多かった銘柄は?

2018年上半期(4月~9月)においてスマートフォン広告の推定インプレッション数が最も多かった銘柄は、NetEase Games社のゲームアプリ「荒野行動」であり、BYTEMOD社のショート動画配信アプリ「Tik Tok」がそれに続く。

また、「pairs」「with」「omiai」「Dine」などのマッチングアプリが出稿量上位にランクされている。なお、上半期で13,000強の銘柄の出稿が確認されているが、出稿量上位20銘柄で、総インプレッション数の25.4%までを占めている。

広告で訴求している銘柄は?

広告で訴求している銘柄は?

広告で訴求している銘柄を商品種類(中分類)でまとめると、出稿量は「ゲームコンテンツ」「結婚情報関連会社」「人材派遣・人材斡旋会社」の順に多くなっている。商品種類の中分類は約350に分類されているが、出稿量上位10のカテゴリーで、総インプレッション数の49.6%と、ほぼ半数を占めるに至る。

商品の種類別での出稿量シェアは?

商品の種類別での出稿量シェアは?

さらに、商品種類を大分類にまとめて出稿量のシェアをみると、「IT関連」が36%と最も多くを占め、結婚情報などの「他のサービス」が17%で続き、このふたつのカテゴリーで過半数を占める結果になった。

これを同社のPCインターネット広告統計サービス「Web Ads Report Advance」での同期間のディスプレイ・動画広告出稿量シェアと比較すると、上記2カテゴリーはPC広告よりもスマートフォン広告のシェアが相対的に高く、逆に「金融・保険・証券」はスマートフォン広告のシェアの低さが目立つ。

スマホ向け広告の出稿動向は?

スマホ向け広告の出稿動向は?

2018年上半期のスマートフォン広告出稿社数は、8,580社に及ぶ。出稿社数を業種別にみると、職業紹介や教育、美容・エステなどの「その他のサービス」が32%と最も多くを占め、「IT業種」「製造業」がそれに続く。PC広告出稿社の業種別シェアと比較しても、それほど大きな差は見当たらない。

ブームを形成に一役買うスマホ広告

調査にあるように、インプレッションや出稿量、そしてPCとスマホでも業種や銘柄に違いが見られた。その一方での個別の銘柄を見ても、やはりインプレッション数が多いものに関しては、一般でも受け入れられ、ブームとなっているものが名を連ねている。

プロモーションの手法としては、SNSなどのアーンドメディアやオウンドメディアが顧客とのロイヤリティ構築の面で大きくクローズアップされているが、伝統的なペイドメディアも、一気に拡散させブームを形成する上で、引き続き大きな力を持っていることを浮き彫りにしているともいえるだろう。

こうした動向は、限られた予算をマーケティングやプロモーションに投下しなければならないEC事業者にとっても大いに参考にできる結果と言えるのではないだろうか。

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