Amazon.comが2018年第3四半期の決算内容を公表

ECのミカタ編集部

Amazonが2018年第3四半期の決算内容を公表した。同社資料では決算での数値と共に、法人・個人事業主限定のビジネス購買専門サイトであるAmazon Businessが好調である点や、各種のAmazonデバイス、プライム会員向けサービス、AWSなどの概況についても述べられている。

Amazon Businessが好調である点を強調

純売上高は29%増の566億ドルとなった。2017年第3四半期と比較して純売上高は30%増加した。営業利益は37億ドルで、純利益は29億ドルとなった。

アマゾン創業者兼CEOのジェフベゾス氏は今回の発表に際し、Amazon Business(法人・個人事業主限定のビジネス購買専門サイト)は現在、年間販売実績率は100億ドルで、8カ国で多数の民間および公共部門の組織に対し役立っていると述べている。

また、Amazon Businessは、大規模な教育機関、地方自治体、Fortune 100の半分以上を含む顧客を急速に獲得し、シェアを拡大しているとする。

引き続き進化するAmazonのエコシステム

引き続き進化するAmazonのエコシステム

ハイライトでは、直近の同社の展開の重要な要素ともなっている、Echo Dot、Echo Plus、Echo ShowといったAlexa搭載のAIスピーカーや、Fire HD 8タブレットといったAmazonデバイスを次々に投入している点も強調している。

また、月間料金なしで家庭やモバイル機器でライブ放送を視聴できるFire TV Recast、ホームセキュリティカメラStick Up Cam、といった新アイテムやサービスを発表している。Alexa互換のスマートホームデバイスの数は、現在までに3,500以上のブランドから2万以上のデバイスが対応し、その伸びは5倍に達しているという。

こうしたAlexa搭載のデバイスは、同社が提案するスマートホーム構築の重要な要素であり、暮らしの中に人を包み込むようにAmazonデバイスが入り込み、同社のエコシスムを構築・強化する上でのキーとなっている点がはっきりとうかがえる。

また、プライムビデオといったプライム会員対象のサービスも引き続き注力し、クラウドベースで安価に顧客事業体にネットワークインフラを提供するAWSについても、サービスの品質向上と増強に努めている点も述べられている。

事前の予測値との比較では見方が分かれるか

事前の各種予想と比較して実績値をどう見るかは判断が分かれるところかも知れない。しかしながら、巨大なECプラットフォームであり、Amazonデバイスやプライム会員向けサービスを駆使してコンシューマーを囲い込みつつ、Amazon BusinessやAWSといった法人向けサービスを拡充している同社の展開とそれが生み出すエコシステムは、今回も大きくその存在感を示したようだ。

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