ebayの本気がここに!「Qoo10」が遂にTVCM開始/アプリ刷新も。助ネコ等の出品者サポートで準備整う

石郷“145”マナブ(編集長)

「Qoo10戦略 UPdate」で説明したマーケティング本部長グ・ジャヒョン氏

 通販サイト「Qoo10」がeBay Inc.(イーベイ)の傘下に入り、イーベイ合同会社による新たな方向性を打ち出してから、約半年ほどの月日が経過した今、何が変わって、どう変化していくのだろうか。

 それに関して、イーベイ合同会社は一つの答えを指し示した。先ほど、同社で開催した「Qoo10戦略 UPdate」であり、マーケティング本部長グ・ジャヒョンが説明を行った。

 具体的にまず最初に触れたのは、テレビキャンペーン。11月から開始する。テレビCMの規模感としては、関東のテレビ局は3局、関西で2局、中部2局と中心都市はほぼ網羅している。放送期間は、11月17日〜25日の9日の間に2回行う予定だ。

 この背景には、日本市場における認知度を高めたいという意向があり、EC利用者の内25%程度にしか、Qoo10が知られていないと同氏は分析した。そういった認知度の観点からテレビキャンペーンは急務であり、思い切ったTVCMの展開を決断したという。

 また、合わせてこんなこともある。過去1年「Qoo10」で購入したお客様の8割は20〜40代の女性。「実際に、20〜40代の女性でネットショッピングしている人の数は1,500万人とも言われ、それに基づけば、Qoo10は本来取り込める層がまだまだ使えていないということになる」とグ・ジャヒョン氏は説明していることから思うに、この層を狙っていくものと思われる。

Qoo10アプリもリニューアル

 そうなると気になるのが、肝心のアプリはどう受け止めるのかだが、勿論、仕掛けに合わせる形で、10月31日にリニューアルを行い、UXを向上させる。お客様にとってまとまりがないサイト作りだったことを改善し、見え方の部分からテコ入れする。新しいコーナーを展開し、タイムセールなどコンテンツを全面に打ち出し、Qoo10の売りの一つである安さを含めた楽しくお買い得にショッピングするということを強調していく。

 また、新たな戦略として、ebayグループである強みを生かしており、ポイントバックを行い、それを積極的にアピールしていく。ここの狙いには、ファッション系商品の強化に合わせて、どうしてもブランド価値の絡みで、値下げができない部分をこのポイントバックを通じて、お客様にお得感を演出する狙いだ。

 さらにポイントバックにはもう一つ狙いがあって、Qoo10としてはこの期間、お客様には送料無料を謳いたいとしており、送料の高騰などで問題が多いことから、その分の粗利は商品の出品者(ショップ)にも保たれるようにという意味合いで、自らポイントバックを行って店舗の負担の軽減につとめているのだという。

出品者にとっても使いやすい環境改善を

 勿論、出品者に関しての環境改善にも務め、販売ツール「QSM」の操作を手解きするゼミナールを東京、関西を始め、地方でも開催していくという。また、テンポスターや助ネコ、ネクストエンジンらとも戦略的提携を行い、できる限り、出品者サイドに使いやすい環境を整える工夫をしている。

 思うに、ebay傘下に入ることで、今まで個性的ではありながら、雑然としていたサイトを内側と外側から整理整頓した印象だ。サイトの構築を統一したフローで行い、業務を改善すると共に、お客様にとって使いやすいサイトにする。その上で、資本を投下して、大きくお客様に打ち出して、集客を狙うことになり、以前とは違った「Qoo10」の姿勢がここに垣間見れる。買い手側、売り手側の環境を整え、いよいよ日本のマーケットへ大きく打ち出していく。今回の新体制の「Qoo10戦略 UPdate」は日本の年末のECにどんな影響を及ぼすのだろうか。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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