LINEの新たな金融サービス会社『LINE Credit』が誕生 LINE新会社、みずほフィナンシャルグループ、オリコを引受先とした第三者割当増資で合意

ECのミカタ編集部

LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛、以下「LINE」)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(本社:東京都千代田区、執行役社長:坂井 辰史、以下「みずほFG」)は、各社グループ会社であるLINE Financial株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:出澤 剛、以下「LINE ファイナンシャル」)、株式会社みずほ銀行(本社:東京都千代田区、頭取:藤原 弘治、以下「みずほ銀行」)、株式会社オリエントコーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:河野 雅明、以下「オリコ」)を引受先とする、LINE Credit株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高 永受、以下「LINE Credit」)による第三者割当増資実行について合意したことを公表した。

ユーザーの信用評価の可視化を行う「LINEスコア」

個人向けスコアリングサービス「LINEスコア」では、国内月間利用者数7,800万人にのぼる「LINE」のユーザーであれば誰もが利用可能とし、独自のスコアリングモデルによる審査のもとスコア化を行うことで、ユーザー個人の信用評価の可視化、様々なサービス提供時における最適な条件提示を実現している。

みずほ銀行およびオリコが有する与信審査ノウハウに加えて、非金融領域のデータとして、「LINE」およびLINEファミリーサービスの利用状況をはじめとするLINEプラットフォーム上での行動傾向データを活用し、ユーザーの追加情報入力等を踏まえて、総合的にスコアを算出する予定とのことだ。オンラインによる金融サービスにフィットした独自のスコアリングプラットフォームを構築していきます。なお、スコアの算出は、ユーザーからの同意をもとに行う。

また、スコアリングデータについては、各種LINEファミリーサービスにおいても活用していく予定です。さらに、将来的には、外部パートナーとの連携も見据えるとしている。

スコアリングモデルを活用し「LINEポケットマネー」を加速

個人向け無担保ローンサービス「LINEポケットマネー」では、前述のスコアリングモデルによってユーザーが得たスコアに応じ、ユーザー一人ひとりに適した貸付利率(年率)と利用可能額を決定する。

急な飲み会などの交際費、出張等の立替えや医療費等、突発的な資金需要への対応を想定し、申し込み~借り入れ~返済までのすべてのフローがアプリ上で完結するサービスモデルを検討していく方針だ。

各社のアドバンテージをもとに「LINE Financial」で新たなチャレンジ

LINE社によれば、今回の第三者割当増資は、来春完了予定で、完了時の出資比率は、LINE Financial 51%、みずほ銀行 34%、オリコ15%となる予定だ。今後、LINE Creditでは、個人向けスコアリングサービス「LINEスコア」および、個人向け無担保ローンサービス「LINEポケットマネー」の提供に向け、準備を進めていくとしている。

LINE Financialでは、「CLOSING THE DISTANCE」というコーポレートミッションのもと、人とお金・金融サービスの距離を縮めるべく、コミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、投資サービス「LINEスマート投資」、保険サービス「LINEほけん」を展開し、その他金融サービスの準備を進めている。2018年5月には、スコアリングサービスおよび、ローンサービス準備のためにLINE Creditを設立、このたび、サービス開始に向けた増資実行を決定した。

また「みずほ」は、より幅広いユーザーに対して、さまざまなテクノロジーを活用し、これまで培った金融ノウハウを活かしたオープンなプラットフォームの提供を軸に、利便性の高い金融サービスを提供することを推進している。これまで培った金融ノウハウを活かした新たなスコアリングサービスおよびローンサービスを「LINE」ユーザーに提供することを目的とし、関係当局による認可を前提に金融関連IT企業としてLINE Creditに出資することを決定した。

オリコでは、2020年3月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営方針「Innovation for Next Orico」を掲げ、デジタルイノベーションの実践等により新たなビジネスモデルを構築し、事業領域の拡大による持続的成長を目指している。個人向け無担保ローンサービスの提供実績と様々な商品のスコアリングモデルをはじめとする豊富な与信ノウハウを活かしつつ、今回の出資を通じて新たな取り組みにチャレンジする方針だ。

これまでにない革新的な金融サービスの提供へ

さらに、LINEの金融事業拡大の一環としてスコアリングサービスおよびローンサービスを展開するにあたり、「LINE」が持つ国内月間利用者数7,800万人のユーザーベースに加え、みずほ銀行およびオリコが有する与信審査ノウハウ、関連する蓄積データを活かしたサービスを提供すべく、各社で今回の決議にいたったとしている。

今後、3社による合弁会社となるLINE Creditでは、「これまでにない革新的な独自のスコアリングプラットフォームの構築」および、「ユーザビリティの高いローンサービスの提供」を目指ざす計画だ。各サービスの具体的な内容については、今後、サービス開始時に改めてアナウンスされる見込みとなっている。

LINEはひとつのモバイルアプリの枠を超え、アジア圏を中心に生活の中に浸透したコミュニケーション手段として多くのユーザーを獲得している。そのプラットフォームを基盤に、ECなどすでにさまざまなビジネスが展開されており、エコシステムを形成している。今回の新会社設立も、その流れの中にあり、かつエコシステム強化に向けた新たな一歩とも言える。

「みずほ」とオリコと提携することで、金融サービスと与信審査、LINEアプリを通したユーザーへのダイレクトな訴求と、盤石な体制で金融サービスを展開できることになり、新たな価値の創造と市場での存在感を発揮していくことになるだろう。

 


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