ECやSNSなどスマホの最新利用実態を明らかにする調査が実施される【MMD研究所調べ】

ECのミカタ編集部

MMD研究所は、株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」にて共同調査を行い、第19弾として「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」を実施致し、その内容を公表した。

調査概要

調査名:「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」
調査期間:2018年10月31日~11月1日
有効回答:2,718人
調査方法:インターネット調査
調査対象:スマートフォンを所有する15歳から59歳の男女

スマートフォンの利用時間は?

スマートフォンの利用時間は?

スマートフォンを所有する15歳から59歳の男女(n=2,718)を対象に、スマートフォン以外でインターネットに接続できる機器の所有(複数回答可)について聞いたところ、「ノートパソコン」が61.4%と最も多く、次いで「テレビ」が42.3%、「タブレット(通信回線未契約)」が28.4%となった。

一日にどれくらいスマートフォンを利用するか聞いたところ、「2時間以上3時間未満」が最も多く、24.1%となった。同様にタブレットの利用している時間を聞いたところ、最も多かったのは「30分未満」で24.8%となった。

スマートフォン利用時間を性年代別で見ると、男性の10代~40代でスマートフォンの利用時間が最も多かったのは「2時間以上3時間未満」、50代は「1時間以上2時間未満」だった。女性に関しては、10代が同率で「2時間以上3時間未満」「3時間以上4時間未満」、20代が「3時間以上4時間未満」、30代~50代は「2時間以上3時間未満」が最多の回答となった。なお「10時間以上」という回答で1割を超えたのは女性10代のみとなった。

続いて、スマートフォン所有者(n=2,718)、タブレット所有者(n=998)に、よく利用する場所(複数回答可)を聞いたところ、スマートフォンでは「外出中、外出先」が67.5%、「自宅」が84.7%となった。タブレットでは「外出中、外出先」が17.4%、「自宅」が87.3%となった。

スマホでのメールやメッセージの利用頻度は?

 スマホでのメールやメッセージの利用頻度は?

スマートフォン所有者(n=2,718)に、メールやメッセージを一日にどれくらい送信するかを聞いたところ、キャリアメールは「0回」が最多で57.5%、次いで「1~10回」が38.6%となった。SMSもキャリアメール同様「0通」が最多で56.8%、次いで「1~10回」が35.7%となった。LINEでは「1~10回」が最多で54.9%、次いで「0回」が15.2%、「11~20回」が14.5%となった。

スマートフォン端末で満足しているポイントは?

スマートフォン端末で満足しているポイントは?

スマートフォン所有者(n=2,718)に、現在、メインで利用しているスマートフォン端末で満足している項目(複数回答可)を聞いたところ、「画面サイズ」が45.2%と最も多く、次いで「操作性のよさ」が40.2%、「画質」が32.0%となった。

続いて、現在メインで利用しているスマートフォンの通信会社で満足している項目(複数回答可)を聞いたところ、「あてはまるものはない」が最も多く29.1%となった。項目別で見ると「月額料金」が26.2%と最も多く、次いで「データ通信エリア」が25.4%、「データ通信品質・安定性」が23.6%となった。

これを大手キャリアと格安SIM別で見ると、大手キャリア(n=2,077)で満足している項目では「あてはまるものはない」という回答が最も多く33.2%だった。項目で最も多かった回答は「データ通信エリア」で29.0%、次いで「データ通信品質・安定性」が26.9%、「データ通信速度」が22.5%となった。
一方格安SIM(n=576)はで満足している項目が最も多かったのは「月額料金」で75.0%、次いで「料金プランの豊富さ」が21.7%、「データ通信速度」が16.1%となった。

インストールしているアプリの平均は何個?

インストールしているアプリの平均は何個?

スマートフォン所有者(n=2,718)を対象に、スマートフォンにインストールしているアプリの数(プリインストールされているアプリは除く)を聞いたところ、「6~10個」が18.0%、「11~15個」が16.1%、「16~20個」が15.7%となった。

続いて、スマートフォンにインストールしているアプリの種類(複数回答可)を聞いたところ「動画」が63.5%と最も多く、次いで「天気」が60.7%、「コミュニケーション」が60.5%となった。

前問で動画アプリをインストールしていると回答した人(n=1,727)を対象に、現在月額料金を支払って利用している定額制動画配信サービス(複数回答可)について聞いたところ、「Amazonプライム・ビデオ」が18.6%と最も多く、次いで「Hulu」が4.0%、「Netflix」が3.4%となった。

スマートフォンにインストールしているアプリのジャンルで「ミュージック」と回答した人(n=950)を対象に、現在利用している定額制音楽配信サービス(複数回答可)について聞いたところ、「Amazon Music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)」が24.4%と最も多く、次いで「Apple Music」が19.4%、「Spotify」が18.5%となった。

※本設問では利用している音楽サービスを聴取してるが、ここでは、YouTubeと回答した人(n=154)を抜いて定額制音楽配信サービスの利用者を集計。

この1年の電子書籍・電子コミックの利用状況は?

この1年の電子書籍・電子コミックの利用状況は?

スマートフォン所有者(n=2,718)を対象にこの1年の電子書籍・電子コミックの利用(複数回答可)について聞いたところ、「スマートフォン」での利用が41.2%、「タブレット」での利用が14.2%だった。

続いて、この1年で電子書籍・電子コミックを利用したと回答した人(n=1,289)を対象に、定額制の読み放題サービスの利用(複数回答可)について聞いたところ、「dマガジン」が10.0%と最も多く、次いで「Kindle Unlimited」が7.8%、「楽天マガジン」が7.1%となった。

SNSの利用状況は?

SNSの利用状況は?

インストールしているアプリの種類でコミュニケーション、SNSと回答した人(n=2,070)を対象に、現在、利用しているSNS・コミュニケーションアプリ(複数回答可)を聞いたところ、「LINE」が92.9%と最も多く、次いで「Twitter」が56.2%、「Instagram」が38.8%、「Facebook」が35.0%、「Messenger」が11.0%となった。

続いて、Instagram利用者(n=804)を対象に、閲覧、撮影、投稿の3つの行動に分けた頻度を聞いたところ、閲覧で最も多かった回答「ほぼ毎日」で、投稿、撮影では「この行動はしない」だった。

インストールしているアプリの種類でSNS、コミュニケーション、動画と回答した人(n=2,288)を対象に、現在利用している動画コンテンツ(無料)を見るプラットフォーム(複数回答可)を聞いたところ、「YouTube」が89.6%と最も多く、次いで「LINE」が33.9%、「Twitter」が29.8%となった。

ECはどのデバイスから利用する?

ECはどのデバイスから利用する?

スマートフォン所有者(n= 2,718)を対象に、ネットショッピングをする時に利用するデバイス(複数回答可)を聞いたところ、「スマートフォン」が81.3%と最も多く、次いで「PC」が38.2%、「タブレット」が12.0%となった。

前問でネットショッピングをすると回答した人(n=2,560)を対象に、よく利用するネットショッピングサイト・アプリ(複数回答可)を聞いたところ、「Amazon」が75.0%と最も多く、次いで「楽天市場」が53.6%、「Yahoo!ショッピング」が28.8%となった。

続いて、スマートフォンでネットショッピングをすると回答した人(n=2,210)を対象に、2018年にスマートフォンを使って購入したことがあるもの(複数回答可)を聞いたところ、「服・ファッション・小物」が42.3%と最も多く、次いで「本・漫画」が34.0%、「食料品・飲料・お酒」が33.3%となった。

今年から使い始めたスマートフォン決済はある?

今年から使い始めたスマートフォン決済はある?

スマートフォン所有者(n= 2,718)を対象に、今年から利用し始めたスマートフォン決済について聞いたところ、「今年から使い始めたスマートフォン決済がある」と回答した人は21.4%だった。今年から使い始めたスマートフォン決済があると回答した人(n=582)に、利用しているサービス名(複数回答可)を聞いたところ、「楽天Edy」が19.1%と最も多く、次いで「楽天Pay」が15.6%、「LINE Pay」が13.9%となった。

スマホからのEC利用は増加しているがスマホ決済は発展途上か

調査結果にあるように、 スマートフォンの利用時間や、利用しているアプリ、SNSなどの状況が明るみになった。特に ネットショッピングをする時に利用するデバイスは「スマートフォン」が81.3%となるなど、モバイルからのEC利用が顕著に広がっていることが浮き彫りとなっている。

また、今年から使い始めたスマートフォン決済がある人と回答した人は21.4%
うち利用しているサービスの上位は「楽天Edy、楽天Pay、LINE Pay」となり、徐々にスマホ決済が浸透しつつあるものの、スマホからのEC利用が増加する中でまだまだ伸びしろがあるとも言えるだろう。

EC事業を展開する上で、またプロモーションやマーケティング施策を実行する上で、こうした最新の消費者動向を常にキャッチアップすることは重要となりそうだ。


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