【速報】楽天2018年通期決算〜初の売上収益1兆円超え

石郷“145”マナブ(編集長)

 楽天株式会社(以下、楽天)は2018年12月期の決算発表を行った。それによると通期の売上収益は初めて1兆超えを果たし1兆1014億8000万円となった。営業利益は1704億円(前年比14.1%増)、税引前利益が1654億2300万円(前年比28.4%増)、当期利益が1422億8200万円(前年比28.7%増)となった。

楽天経済圏が売上収益を作り出す要に

 ハイライトとしては、グローバル流通総額は15.4兆円、国内流通総額3.4兆円、楽天カード7.5兆円、楽天銀行700万口座、楽天証券300万口座と説明した。

 2018年は1兆1014億8000万円と説明したが、2017年の売上収益が9444億7400万円だから、昨年比16.6%増の成長となる。この背景には、楽天会員を様々なサービスによってクロスユースさせることで、アクティブユーザーを増加させていることにある。

 それによって生まれるその価値(LTV)をメンバーシップヴァリューと同社では呼んでいるが、それが2017年第4Qが4.1兆円だったのが2018年第4Qにおいては4.6兆円となっており、言い換えれば、楽天会員によって生まれた価値が10.5%上昇したと言うことであり、これが全体の売り上げにも貢献していると三木谷会長は説明している。

 また、楽天モバイルネットワーク、楽天カード、と並んで、楽天ペイメントという会社を設立し、楽天ペイ、楽天Edy、楽天ポイントを統合して、楽天ペイアプリの刷新を行い、3月18日リリースを行うという発表も合わせて行った。

楽天の国内ECの業績はいかに?

 同社の発表によれば、国内ECを含む「インターネットサービスセグメント」では売上収益は7883億9000万円(2017年より1080億8400万円増で15.9%)で、損益は957億2500万円(2017年より、50億3700万円減で5.0%減)だとしている。

 国内流通総額に関しては、1Q/18で10.1%、2Q/18で10.0%、3Q/18で11.3%、 Q4/18で12.9%と後半になるにつれ増加。それを加速させるべく、最後の難関である物流に着手する。楽天スーパーロジスティックスの強化として、独自の拠点、業務提携などを行ったフランチャイズ拠点を使って、物流拠点の確立を行っていく。何を運ぶかわかっているので、置き配なども行っていく意向を明らかにした。

 つまり、彼らの説明によれば、配送業者による物量制限、配送料金値下げの影響を受けたことを踏まえた物流拠点の整備こそが、ロイヤルカスタマー醸成や新規ユーザーの獲得のための販促活動、クロスユースの促進、顧客満足度のためには流通総額や売上収益の更なる成長につながるとしているわけだ。海外のインターネットサービスにおいては、Ebeat社などの業績が拡大しているほか、投資を続けているという。

 以前から話はしているところだが、楽天にとっての成長というのは、楽天経済圏を土台としながら、その中にいるユーザー達へのサービスをいかに拡大していくかである。携帯事業への参入など、楽天のサービスが広がりを見せる度、クロスユースの機会が増えて、新規を振り向かせ、どれだけの成長を見込めるか注目したいところだし、どんな事業に進出して、楽天ブランドを確立していくかが、これからの事業の行く末を占っている。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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