新試着アプリの提供開始へ シグマクシス・ユナイテッドアローズ・博報堂DYメディアパートナーズ3社の提携で実現

ECのミカタ編集部

株式会社シグマクシス(本社:東京都港区、代表取締役社長:富村隆一、コード番号:6088 東証一部、以下「シグマクシス」)と株式会社ユナイテッドアローズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:竹田光広、コード番号:7606 東証一部、以下「ユナイテッドアローズ」)、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢嶋弘毅、以下「博報堂DYメディアパートナーズ」)は、「株式会社 fitom」(読み方:フィットム)を通じた新たな合弁事業を開始した。

合弁でシェアアプリ「fitom」の開発と運用を行う

EC市場の中でもアパレル分野は一段と活況を呈しているが、通販サイト上ではサイズ選びが難しいため、事前に実物を確認したいというニーズが高く、実店舗で実際に試着をしてから改めてネット通販で購入するケースも少なくない。

また実店舗に行く時間がない、販売員の接客が苦手などの理由で試着をする機会がないまま、ネット通販で購入をしているユーザーも数多く存在する。一方、アパレル業界では、通販サイトのさらなる活性化や、実店舗や販売スタッフのより一層の活用、オムニチャネル化による新たな買い物体験の創造が求められている。

そのような課題を前にして、今回の合弁事業ではデジタル領域でのコンサルティングサービスおよび新規事業開発に強みがあるシグマクシス、セレクトショップのフロントランナーであり全国に店舗網を持つユナイテッドアローズ、生活者への理解に基づくサービスおよびコミュニケーションづくりに詳しい博報堂DYメディアパートナーズの3社が協働する。合弁事業では、このようなユーザーとアパレル業界の双方の課題を解決するため、アプリケーションの利用を通じた新しい買い物体験を提供する試着シェアアプリ「fitom」の開発と運用を行うという。

ユーザー・店舗・ブランドそれぞれにメリット

「fitom」は実店舗における個人の試着情報のシェアを通じて、ユーザーの買い物の利便性向上、参加ブランドの販売促進を支援するアプリケーションだ。「fitom」ユーザーはネット通販で気になる商品を見つけた際、その商品の試着画像をリクエストでる。

実店舗を利用するユーザーが気に入った商品のタグを店頭でスキャンすると、該当商品のリクエスト件数に応じたインセンティブが表示される。その後商品を試着してその様子を撮影、アプリから試着画像をシェアすることで、インセンティブを獲得することができる。リクエストをしたユーザーが試着画像を見て該当商品をネット通販で購入した場合、fitomが参加ブランドから一定の手数料を得るというスキームとなっている。

試着をリクエストしたユーザーにとっては、モデル着用の作りこんだ画像ではなく、他ユーザーや販売スタッフによるリアルな試着画像を通じて、希望する商品のサイズ感やシルエットなどを確認してからネット通販で購入できる。実際に試着してみたいが実店舗に行く時間がない、実店舗で販売スタッフに試着を依頼するのが苦手といった方に対して、ネット通販での買い物のサポートができる。試着したユーザーにとっては自分の試着画像に対して他ユーザーからの共感を得ることも可能だ。

参加ブランドにとっては、これまでネット通販での購入を躊躇していたユーザーへの購買喚起に加え、試着ユーザーの実店舗への来店喚起・販売促進が期待できる。これまで顧客との1対1のやりとりだった試着の画像をアプリ内でシェアすることで、1回の接客の効果を複数回にわたって得ることが可能だ。さらに、試着リクエストの件数や試着画像の回数など、これまで数値化されていなかった側面から商品の人気度を把握できるため、MDや売場作りにデータを活用することができる。

アプリケーション名:fitom
提供開始予定時期:2019年5月上旬
対応予定:OS iOSおよびAndroid

2024年までに1000万ダウンロードを目指す

このように「fitom」は、実店舗の個人の試着情報をコンテンツとして共有することで、ユーザーの買い物とアパレル企業の販売促進を支援するアプリケーションとなっている。また「fitom」は様々なアパレル企業のブランドが利用可能なプラットフォームとして提供される。

同アプリケーションは、2018年9月から11月にかけてテストマーケティングを実施し、週間アクティブユーザー率が継続的に向上し、中盤以降は安定的に 60%を超えるという良好な結果を得ており、今回の合弁事業開始に至ったそうだ。なお同アプリケーションに関する技術特許も申請中とのことだ。試着シェアアプリ「fitom」の提供開始は 2019年5月上旬を予定する。参加ブランドを順次拡大し、2024年までに1000万ダウンロードを目指すことにしている。

提携する3社の強みを生かし、さまざまなアパレル企業のブランドが、自社の実店舗や販売スタッフ、通販サイトを最大限に活用できる新しいプラットフォームづくりと、ユーザー間の「共有」「共感」をきっかけにしたコミュニティづくりに取り組み、アパレル業界の成長、およびユーザーのより楽しく便利な買い物の実現を支援する方針だ。

前述にもある通り、アパレルECにおけるフィッティングはネットを介して購入するというスキームの特性上、多くの課題があった。こうしたいわゆる「サイズ問題」への対応はさまざまな企業などからソリューションが提示されてきたが、今回、有力な3社により新たな試着アプリとして提供が開始される。特に「fitom」については、試着や購入データがマーケティングにも活用される一貫したプラットフォームとしての側面も持ち、アパレルEC市場に新たな風を吹き込むことになりそうだ。

 


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