利用者は約1割?!発展し続けるサブスクリプションサービスの浸透率を徹底調査
ソフトブレーン・フィールド株式会社は、「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(R)」(以下「POB」)アンケートモニターを対象に「サブスクリプションサービスの利用に関するアンケート」を実施した。
数あるサブスクリプションサービスの中でも、今回はレンタルサービスとコンテンツサービスに絞って調査した。
8割がサブスクリプションサービスという言葉に馴染みがない
近年、様々な商品やサービスが定額で楽しめるサブスクリプションサービスの市場が発展している。
しかし、サブスクリプションサービスの認知度に関する調査では、「内容を知っている」が11.5%、「聞いたことがある」が9.6%となり、約8割がサブスクリプションサービスという言葉自体に馴染みがないという結果になった。
利用経験は1割に満たず
サブスクリプションサービスの利用経験者に直近1年間で利用したサブスクリプションサービスについて尋ねると、 「動画」が49.1%となり、半数以上が回答、「音楽」が29.7%、「電子書籍・定期購読」が24.9%と続く。
今回も、数あるサブスクリプションサービスの中でも特に需要が高いと思われるレンタルサービス、コンテンツサービスについて調査した。
Amazonプライム、Huluをはじめとする動画サービスや、音楽配信サービスのApple Music、雑誌が読み放題のdマガジンなど名前はよく知られているものの、実際の利用率はレンタルサービス、コンテンツサービスともに1割にも満たないことがわかった。
サブスク利用のヒントはキャンペーンや値引き
サービスの名前は知られていても利用されていなかったり、そもそもの認知度も低いサブスクリプションサービスだが、利用されるためには何が必要だろうか。
サブスク利用経験者に利用したきっかけを尋ねると、レンタルサービス、コンテンツサービスのいずれも「初月無料などのキャンペーン」がもっとも多く、「サブスクリプションコンテンツサービス」が45.4%、「サブスクリプションレンタルサービス」が32.0%となった。
「商品やサービスが魅力的だったから(コンテンツサービス33.5%/レンタルサービス16.0%)」や、「購入するよりもお得・節約のため(コンテンツサービス20.8%/レンタルサービス20.6%)」を上回っている。
実店舗で利用してみたいサブスクリプションサービスについても尋ねると、「ポイント還元率のUPや値引き」が20.6%と最も多く、人々がサブスクに対して何かしらのお得感を求めていることもわかる。
価値あるものに相応の対価を支払う時代になったからこそ、消費者は、節約になる、お得になる、支払う価値があると判断した商品やサービスを等しく利用する。
今後サブスクを展開する企業は、こうした消費者の傾向も知ったうえで展開していくことが大切だ。