【基礎解説】ECサイト構築方法をメリット・デメリットでわかりやすく解説

ECのミカタ編集部

ECサイトを構築するには、ASPカートやECパッケージ・オープンソースを活用する必要があります。その他にも楽天市場やYahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールへの出店も方法の一つです。ここでは、ECサイトを構築するための方法や手順、メリットデメリットをお伝えします。

ECサイトを立ち上げる方法はモールか自社EC

ECサイトを運営するには、ECモールへの出店か自社のECサイトを構築する2つの方法があります。

ECモールとは、楽天市場やAmazonなどインターネット上のショッピングモールに自分のお店を出店し、ECサイトを立ち上げることです。ECモールには多くのECサイトが出店しているため多くの消費者が集まります。そのため、自社で集客をしなくても消費者が集まっています。

一方で、ECモールに出店するには月額費用や販売手数料がかかるため一般的に自社でECサイトを立ち上げるより利益率が低くなると言われています。ECモールとは別に、自社のECサイトを構築する方法としては「無料ASPカート」「有料ASPカート」「ECパッケージ」「クラウドEC」「オープンソース」「フルスクラッチ」の6つの方法があります。

以下で、それぞれの構築方法について、メリット・デメリット、自社がどの構築方法を選択するべきか分かりやすく解説します。

月額料金と初期費用が無料で利用できる無料ASPカート

ECサイトを無料で構築することができるのが無料ASPカートです。代表的なサービスとしてBASEやSTORES.jpがあります。副業的にやりたい、とりあえずECサイトを持ちたい場合におすすめです。初期費用や月額費用が無料でECサイトを作れます。作成をするにも、「メールアドレス」「パスワード」「ショップのURL」だけでたった数分でECサイトを作成することができます。また、デザインテンプレートや決済手段も用意されています。

◆メリット
・初期費用、月額費用が無料で作成可能
・デザインテンプレートや決済機能があるため楽々利用可能

◆デメリット
・基本的な機能は備わっている
・デザインのテンプレートが決まっている
・決済手数料・販売手数料がかかるため、売上金額が大きくなると有料ASPカートのほうがコストが安くなる場合がある

これからECサイトを立ち上げる方におすすめな有料ASPカート

月額数千円~月額数万円から利用できるのが有料ASPカートです。初めてECサイトを構築する際におすすめです。ASP(Application Service Provider)は、ソフトウェアをインストールして利用するものではなく、ASP提供会社のシステムを借りて利用します。

そのため、ECサイト側でシステムのアップデートしなくとも最新版を利用することができます。また、ASPカートの中でも、リピート通販に特化したASPカートやBtoB-EC(法人取引)、越境ECに特化したASPカートがあるため、自社のサービスがどの販売形態なのかを把握して選んで下さい。

◆メリット
・数千円~数万円で利用可能
・ECサイトに必要な機能が搭載されている
・最新機能が自動で更新される

◆デメリット
・外部連携できるサービスに限りがある
・カスタマイズが行えない


デメリットにあるように、外部連携やカスタマイズが柔軟にできないことがASPカートの欠点です。しかし。近年FutureShopが提供するCMS機能「commerce creator」やMakeShopの上位版「MakeShop エンタープライズ」など、機能カスタマイズやデザインの柔軟性があるシステムが出てきています。「ASPカートだからカスタマイズができない」と考えずにどこまで行えるのか調べてみましょう。


各ASPカートの違いは、こちらの記事で詳しく書いています。

【2019年版】ECサイト構築できるASPカート19社比較

大規模ECサイトで利用者が多いECパッケージ

ECパッケージは、ECサイトに必要なカート機能や受注・発注管理、顧客管理などが機能として備わっています。ASPカートとの大きな違いとして、カスタマイズ性が高く、大規模なアクセスや画像容量に対応することができます。一方で、高機能であるため初期開発に数千万円の費用や維持費用が発生します。また、カスタマイズをするためには、別途システム改修費やシステムの陳腐化による改修費が発生します。


◆メリット
・システム連携、カスタマイズが自由に行える
・デザインに制限がない
・アクセスの多いECサイトやデータ容量が多くても耐えられる
・フルスクラッチで行うより安価

◆デメリット
・高価格、初期投資で数千万円かかる場合がある
・システムが古くなる。5年程度で改修する必要がある
・カスタマイズの改修に費用がかかる

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ASPカートとECパッケージのいいとこどりなクラウドEC

ASPカートのように機能の自動更新とECパッケージのカスタマイズ性やシステム連携を兼ね備えたのがクラウドECです。ECパッケージ同様に大規模なECサイトでの利用が多いですが、クラウド上でのサービス提供になるため、ASPカート同様にシステムがアップグレードします。

クラウドECはASPカートにはないカスタマイズが可能であるなど、メリットが大きいため、今後も新たなサービスが増えると思われる形態です。ただ、クラウド上で管理するためにオンプレミス(自社内で情報システムを運用すること)が必須の企業では利用ができません。

◆メリット
・システム連携、カスタマイズが可能
・システムが自動で最新にアップグレードされる


◆デメリット
・オンプレミスが不可能

カスタマイズが自由自在、オープンソース

トを構築できるオープンソースとしては、EC-CUBEやWordPressが有名です。オープンソースは、自らでサイトを構築できるため、自由度が高くカスタマイズも行えるのがメリットになります。

しかし、セキュリティ対策やサイト構築なども自らでやらないこといけないため、オープンソースへの知見や技術力がない場合にはおすすめできません。その場合には、オープンソースでECサイト構築やセキュリティ対策に知見と実績がある制作会社に、ECサイト構築を依頼するこ必要があります。


◆メリット
・カスタマイズの自由度が高い
・フルスクラッチでサイト構築するうよりも、安価で済む

◆デメリット
・知見や技術力がない場合、セキュリティ面に不安がある
・システムが古くなる可能性がある
・サーバー代や保守費用が発生する

一からECサイトを構築するフルスクラッチ

ゼロからECサイトを構築する方法です。既存のソフトウェアなどを使わないで構築するため、欲しい機能やシステム連携など自由度が高いのが特徴です。

ECサイトを自由につくれるため、自社にマッチした完璧なECサイトを構築できます。しかし、ECパッケージやクラウドECが存在する中、フルスクラッチで成果を上げるには大規模な投資や社内でのテクノロジーの力、マーケティングの力が必要になります。

◆メリット
・システム連携が可能
・ECサイトに必要な機能を搭載


◆デメリット
・高額な費用が発生する
・システムの陳腐化


ECサイト構築方法の選定手順は?

これまで、ECサイトを立ち上げるための構築方法についてお伝えしてきました。ここでは、これからECサイトを構築するための手順についてお伝えします。まず、ECサイトを構築するとなってもいきなりASPカートを選びに行ってはいけません。まず最初にどういったECサイトを運営したいのかを決めなければなりません。

①ECサイトでどのような商材を販売するのか
②運営の人数やリソース
③初期投資やランニングコストをどれだけかけられるのか
④将来的にECサイトをどうしていきたいのか。



①ECサイトでどのような商材を販売するのか

当たり前のことではありますが、ECサイトは販売する商材があってこそです。アパレル商材を販売するのか、食品や家具・インテリア商材を販売するのかでも、ECサイトに必要な機能は異なります。

アパレルの場合
商品点数が多くなり、同じ商材でも「サイズ・色」で分かれるためSKUが多くなります。そのため、SKUの多さに対応できる機能を搭載されているのかを確認しましょう。

食品の場合
他の商材と異なり「賞味期限」や「保存状態(冷凍なのか温冷なのか)」に気をつけないなければ行けません。カートにその機能があるのか、ない場合は連携できるシステムで対応可能なのかを確認する必要があります。

家具・インテリア
商材の特性上、消費者が自宅に設置した際にどういった印象になるのかを判断できる機能があると良いでしょう。また、実店舗を持っている場合には、実店舗との連携を行えるのかも重要です。


②運営の人数やリソース

1人で運営をするのか、複数人で運営するのかによっても必要な機能は異なります。仮に1人や少人数で運営する際には、受発注処理などのバックヤードを効率化する必要があります。そのため、ASPカートと一元管理ツールをAPI連携するわけですが、どのASPカートとどの一元管理ツールがAPI連携しているのか、自社のECサイトで必要機能が補えるのかを比較検討して下さい。


③初期投資やランニングコストをどれだけかけれるのか

当然、ECサイトを運営するには費用がかかります。ASPカートであれば少額ながらも初期費用や月額費用、ECパッケージでは高額な初期投資にランニングコスト。また、無料ではじめられる無料ASPカートでも決済手数料や販売手数料かかります。

ECサイトの運営にどれだけの投資ができるのかを決め、そこからの逆算で決める必要があります。例えば、初期投資に100万円でランニングコストに50万円の費用をかけられる場合、初期投資に数千万ほどかかるECパッケージは検討の対象外になります。


④将来的にECサイトをどうしていきたいのか

始めは小規模であったとしても、将来的にECサイトをどのようにしていきたいのかを見据える必要があります。4,5年先を見据えた上で、どのような機能が必要になってくるのかを踏まえ、検討しましょう。

まとめ

ECサイトを構築する上での各サービスについてお伝えしてきました。ECサイトを構築する方法は多岐に渡り、また検討する際には一元管理システムや決済システムとの連携も考慮しなければいけません。ECのミカタでは、制作会社をご紹介するマッチングサービスや各種サービス資料を掲載しています。是非これらを活用して、自社にあった方法を探してみてください。


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