オイシックスが保育園にお散歩カートを贈呈 351園が導入する食材宅配サービスが好評

ECのミカタ編集部

ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下「オイシックス」)が提供する「保育事業向け食材宅配サービス」では、株式会社テノ.コーポレーション(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:池内 比呂子)が運営する認可保育所「ほっぺるランド上落合」において、2019年6月29日(土)、オリジナルデザインのお散歩カートの贈呈式を行うとともに、園児が八百屋さんを体験できるマルシェを開催した。

無償の管理栄養士による栄養相談も提供

Oisix社では2015年より保育園施設への給食向け食材販売をスタートし、2019年3月時点で351園が導入している。専用の受発注システムを導入し、食材、必要人数、納品日を入力するだけで受発注を完了できるようにした。

また2017年2月からは、同システムを導入している保育園に管理栄養士による献立提供と栄養相談のサービス提供を無償で行っている。今回、給食以外でも園児に豊かな食体験を提供するため、オリジナルのお散歩カート贈呈とマルシェを行ったのだ。

増加する保育の現場での食事ニーズに対応

増加する保育の現場での食事ニーズに対応

共働き世帯の増加に伴い深刻な社会問題となっている待機児童の解決策として、認可保育園だけではなく地域の小規模保育園も増えつつある。その中で保育園施設の運営側では、園児への給食提供において栄養士や調理師の人材が確保できないことなどから、現場スタッフが兼務で献立作成や調理を行うなど、業務負担が増えてしまっているという現状があるという。

そこで同社では、Oisix基準の安心・安全な離乳食~幼児食食材を自社開発・安定供給しており、給食向け食材の配送に合わせ、献立の作成や栄養相談といったサービスを無償で提供することで、保育園側の負担を軽くし、充実した施設運営を実施するためのサポートを行なっている。

食育学習にも注力

食育学習にも注力

同社ではあわせて保育園施設への食育のサポートも推進している。野菜の生育をテーマにした紙芝居の配布、ハロウィンかぼちゃといった季節イベントの提案や、契約生産者の産地での収穫体験、食育学習なども相談に応じて実施し、保育園に子供を預ける親からも好評だという。

少子高齢化や働き方改革など、日本の社会的問題に直結する保育の問題。その中でも食事の提供は重要度が高いにも関わらず、同社が指摘するように品質を担保しつつ安定してかつ安価に提供するのは至難の業でもあった。

オイシックスは、そのニーズを的確にとらえつつ単なる食品ECというだけではなく、血の通った施策を行っている点は特筆に値するだろう。そうした事業を通して顧客とのさらなる信頼関係醸成が図られることとなりそうだ。


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