倉庫とシステム領域を縦断するソリューションの構築へ 『はぴロジ』と『スクロール360』の業務提携で実現
株式会社ブレインウェーブ(本社:大阪市西区、代表取締役社長:園田有希生)と、通販におけるソリューションを提供する株式会社スクロール360(本社:静岡県浜松市中区、取締役社長:山崎正之)は、2019年7月1日付けで業務提携を行い、第1弾の取り組みとしてスクロール360の分散出荷サービスにおけるコアシステムとして「はぴロジASIMS」が採用された。
物流効率を最大化する「はぴロジ」
はぴロジとは全国の倉庫をクラウドシステムが制御することにより、出荷業務の自動化を行う高度な物流プラットフォームとプラットフォーム上で荷主企業と提携物流事業者をつなぎ、物流業務を運営する事業の総称だ。
はぴロジのプラットフォームを活用して、①ECの出荷業務におけるデータ変換や同梱物の制御などのバックヤード業務をシステムにより自動化、②プラットフォーム上の複数の出荷拠点を制御により「在庫の分散保管」や「出荷の分散」等を行い物流効率を最大化する。
分散出荷サービスにおけるコアシステムに採用
ブレインウェーブ社とスクロール360社は業務提携を行い、第1弾の取り組みとしてスクロール360の分散出荷サービスにおけるコアシステムとして「はぴロジASIMS」が採用された。
昨今の物流業界は物流クライシスが叫ばれるなか、出荷制限や配送コストの値上がりが止まらない状況にある。配送コストの削減や配送リードタイムの短縮といった、通販事業者各社が抱える課題を解決するために、スクロール360社は、同社が持つ全国の物流拠点(関東・中部・関西・北海道)と、はぴロジの物流プラットフォームおよび「ASIMS」の連携により、分散出荷サービスを提供開始する。
なおASIMSとは(Automatic Shipping Information Management System)の略で、はぴロジの流通プラットフォームを制御するコアシステム全国の提携倉庫が運用するWMSと接続することで倉庫ネットワークを形成し、ショッピングカートシステムや荷主企業との各種データ連携および変換を一元的に行うものだ。
倉庫とシステム領域を縦断するソリューションの構築へ
業務提携の背景は次のようなものだ。倉庫との接続により全国をカバーする物流プラットフォームを構築する「はぴロジ」と、通販企業に向けて物流を含む通販ワンストップサービスを提供する「スクロール360」は、社会問題化しているラストワンマイルに於けるリソース不足の問題や物流のボトルネック解消に対して、倉庫領域とシステム領域を縦断するソリューションの構築を行うために、業務提携を締結するに至ったのだ。
提携によって生み出される統合的なソリューションは、倉庫と物流の抱える課題解決に向けて大きな力を発揮し、EC市場をはじとした各事業者のビジネスを強力に後押しすることになりそうだ。