ECでの顧客体験を高める『SXC』がSBペイメントサービスと連携し日本での本格展開を開始

ECのミカタ編集部

デジタルエクスペリエンス管理のソフトウェアを提供するサイトコア株式会社(以下「サイトコア」)は、ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社(以下「SBPS」)のオンライン決済サービスを採用し、サイトコアのEC機能「Sitecore Experience Commerce」(以下「SXC」)を2019年7月11日より、日本での本格展開を開始した。

パーソナライズされたショッピング体験を演出

「SXC」は、ECで顧客一人ひとり向けにパーソナライズされたショッピング体験を演出するための、クラウドベースの「エンタープライズECプラットフォーム」だ。

「SXC」はECサイトだけでなく、企業のコーポレートサイトとのトラッキング連携も可能で、一つのプラットフォームで各コンテンツの顧客体験を演出することができる。

サイトコアは企業が集めたあらゆる顧客情報を生かし、情報のコンテクストに沿った体験を提供する自社ECの構築と見込み客を生涯顧客へ転換させることを支援する。

そのほか、スマホアプリやPC、店舗内端末などあらゆるチャネルでリアルタイムに顧客エンゲージメントを向上させる施策ができるよう、ドラッグ&ドロップの操作だけで容易に設定が可能な店舗機能や商品情報・在庫の管理機能やカスタマイズ可能なカート機能、アカウントの作成、チェックアウト機能、ERPなどのバックオフィスシステムとの連携に必要な機能を多く備えている。

Microsoft Azure上で展開し作業時間を短縮

さらに「SXC」は柔軟性の高いエンタープライズレベルの「PaaS(Platform as a Service)」である日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上に展開でき、複雑な設定や構成、新機能の追加といった作業時間を短縮する。

「Microsoft Azure」の「PaaS」では、運用上必要なOSやサービスにおけるセキュリティー更新プログラムの適用が自動化されているため、システム全体の可用性が高まる。一瞬のダウンが大幅な損失につながるECサイトでのトラフィックの急増についても、自動拡張(オートスケール)機能が働き、柔軟に処理する。

またSBPSのオンライン決済サービスは、Visa、Mastercard、UnionPay(銀聯)の国際ブランドのライセンスを保有し、決済代行に留まらず、アクワイアラの立場として加盟店審査や管理業務、決済サービスの提供までワンストップで行うことができる。

「SXC」では、SBPSのクレジットカード決済と連携し、SBPSが提供する決済画面を呼び出して決済を行う「リンク型」を採用しているため、EC事業者の開発工数や運用工数を最小限に抑える。「リンク型」は、クレジットカード情報が企業のシステムを通過することなく、改正割賦販売法で定められているクレジットカード情報の非保持化を実現できる。

それを通して安心・安全に決済サービスを導入することができ、さらにSBPSの決済サービスを導入した事業者向けに集客支援や不正検知・保証サービスを無償で提供しているため、事業者の有効なビジネスチャンスの創出にも貢献する。

顧客体験の創出を通し事業者の売上拡大を支援

ECが一般化するなか、ECサイトを訪問し商品を購入する顧客の行動履歴や購買履歴のデータは非常に重要となってきており、昨今、顧客とのやり取りをパーソナライズする「エクスペリエンス」の演出が広まっている。

サイトコアはSitecore Corporation(本社:デンマーク・コペンハーゲン)の日本法人として、世界各国での導入実績を生かし、日本のECサイトにおいて顧客が購入した時点で終了する売買のトランザクションだけではなく、「SXC」を通してECサイトで取得できるさまざまな履歴データを活用し、オンライン上でもより良い顧客体験を演出する環境を用意し、事業者の売上拡大を支援していくとしている。

またECサイトの運営に必要な決済サービスにおいては、SBPSと連携することで、「SXC」を導入するEC事業者に日本のEC市場のキャッシュレス需要にマッチした決済サービスを提供し、決済の側面からも顧客体験を向上させる方針だ。

今後、SBPSの豊富な決済手段を「SXC」で利用できるようマルチペイメント展開も予定する。今回の連携でサイトコアとSBPSは、共同でマーケティング活動や営業活動を実施し、より多くの日本企業や団体におけるECサイト構築プロジェクトを支援していくことになる。

◆【関係各社キーパーソンからのコメント】

日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部

パートナーマーケティング統括本部 業務執行役員 統括本部長 山本 多絵子氏

「この度のサイトコア株式会社のEC 機能の日本での本格展開と日本初の決済サービス連携としてSBペイメントサービス株式会社との連携を心より歓迎いたします。テクノロジーが急速に進化しているデジタルマーケティング分野において、従来からマイクロソフトとサイトコアはお客さまに寄り添い、カスタマーエクスペリエンスを演出し、マーケティング効果を高めるサービスを提供してまいりました。今回、『Microsoft Azure』と『Sitecore Experience Commerce』のサービスと連携した決済サービスの提供により、オンライン上でより良い顧客体験を演出しながら購買行動に展開ができるようになりました。さらにセキュリティーや信頼性、可用性に優れた『Microsoft Azure』でサービスが提供されますので、安心して利用することができます。今後もサイトコア株式会社との強力なパートナーシップを通じて、デジタルマーケティング分野のお客さまのイノベーションの推進に貢献してまいります」

AKQA マネージングディレクター 澤井 愛佳氏

「日本は、ケータイの時代から日本独自の課金モデルが発展して参りました。世界的に評価が高くAKQAでも各国で導入を牽引している『Sitecore Experience Commerce』と、クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済など多岐に渡る国内の決済手段をそろえるSBペイメントサービス株式会社の決済サービスの連携は、日本のEC がより包括的でスマートな顧客体験を可能とする大きな一歩だと思います」

SEQUENT ASIA IT株式会社 カントリーマネジャー 木村 靖史氏

「SEQUENT ASIA IT株式会社は、サイトコア株式会社とSBペイメントサービス株式会社による業務提携を心より歓迎いたします。国内外でのECサイト構築を専業とする当社では、『Sitecore Experience Commerce』が日本市場でトップクラスに入る国際的セキュリティー基準『PCI DSS』に準拠したセキュアで、豊富な決済サービスに対応したオンライン決済サービスとの連携が可能になったことで、より多くのお客さまが安心して『Sitecore Experience Commerce』を導入いただけることを確信しております」

また今回の展開に合わせて共催セミナーも開催されるそうだ。サイトコアとSBPSは、「SXC」とSBPSの決済サービスを連携し日本で本格展開するにあたり、2019年7月25日に、『顧客体験が「選ばれる」ECサイトのカギ〜エクスペリエンスeコマース時代のECのあり方とは~』と題された無料セミナーとなる。日本マイクロソフト株式会社も参加し、「SXC」と連携している「Microsoft Azure」についての講演も行われる予定だ。

EC市場をはじめとして事業者とユーザーとの絆を構築できる顧客体験は同社の指摘する通り、その重要性が高まっている。今回SBペイメントサービスと連携して本格的なECソリューションとして日本での展開をスタートした「SXC」。今後「顧客体験」をキーワードに日本のECビジネスを力強く支援していくことになりそうだ。


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