画像認識によって商品棚をデジタル化するTraxが顧客体験向上をアプリで実現するShopkickを買収 「実店舗×モバイル体験」の融合を支援へ

ECのミカタ編集部

画像認識によって商品棚をデジタル化するコンピュータ ビジョン ソリューション・アナリティクス カンパニーのTrax(本社:シンガポール、CEO:Joel Bar-El)は、アメリカの主要なショッピングポイントアプリを提供する、Shopkickを買収した。

これによりTraxの最高水準のテクノロジーやソリューションと、購入までのプロセスを網羅するShopkickのサービスを融合させることで、実店舗のさらなるデジタル化を実現させ、世界規模の小売業者も地域レベルで展開する小売業者も、実店舗とモバイル体験を結びつけることができるとしている。

販売分析×顧客体験向上

Traxは、小売店向けのコンピュータ ビジョン ソリューションとアナリティクスのリーディングプロバイダーだ。「Red Herring Top 100 Global」に選出され、デロイト社によるテクノロジー企業成長率ランキング「テクノロジー Fast 500」でトップ25にランクインしている。

また、より厳格な店内の施策管理を実現し、店頭施策ツール、市場測定およびアナリティクスサービスを通じた競争力のある分析情報の活用を可能にし、あらゆる販売機会で収益を上げられるよう顧客を支援している。

Traxは、店頭施策の管理や商品棚における収益拡大を目的に、世界50か国を超える国々で、数多くの世界のトップブランドや小売業者が利用中だ。

またShopkickは、Coty、eBay、GE、Georgia-Pacific、ケロッグ、レゴ、TJ Maxx、ユニリーバをはじめとする世界最大手のブランドや小売業者と取引をしている。

ShopkickのCEOを務めるAdam Sand氏は次のように述べている。

「Traxとの提携により、Shopkickの革新的なカスタマーエクスペリエンスを加速させ、さらに拡大してまいります。Traxの傑出したコンピュータービジョンテクノロジーとShopkickのエンゲージメントを高めるオムニチャネルアプローチを組み合わせることで、今後も非常に強力なツールセットをお客様に提供していきます」

メーカーや小売業者は購入前から顧客と関係を築ける

世界の消費財メーカーや小売業者は、Trax独自の精度の高い画像認識や、機械学習、IoTプラットフォームを搭載したTraxの店頭施策ソリューションや市場測定、分析サービスを活用しており、店舗内の商品棚の写真から、棚レベルおよび店舗レベルでの詳細で実用的な分析情報に変換できる。Traxは、世界50か国を超える国々で業界をリードする消費財メーカーや小売業者に利用されている。

Shopkickを使うと、ユーザーの好みに合わせてお得に買い物することが可能だ。ユーザーが1か月に1.5時間以上を費やす主要なショッピングポイントアプリであるShopkickは、購入までのプロセスを網羅的に把握している。

これにより消費財メーカーや小売業者は購入前から顧客と関係を築き、実店舗やモバイル上でその関係を継続できることになる。消費者はShopkickアプリを使って、ショッピングに関連するさまざまな行動に対するポイントを獲得することができる。こうした行動には、コンテンツやオンラインストアの閲覧、動画の視聴、店舗への来店、ネットまたは店舗での製品に関係する行動、店舗およびオンラインでの購入などが含まれる。

顧客ロイヤリティの拡大や向上を後押し

Shopkickは消費財メーカーや小売業者に、購入までのあらゆるプロセスでの高いカスタマーエンゲージメントを提供している。さらにShopkickによって、販促、製品エンゲージメント、売上、顧客の獲得、顧客ロイヤリティの拡大や向上を後押しするためのキーとなる重要なタイミングが認識できるようになるという。割引やクーポン、リベートで利益が減ることも無いのだ。

Trax CEO 兼共同創設者のJoel Bar-El氏 は次のように述べている

「商品棚のデータと買い物客のデータを組み合わせることで、消費財メーカーや小売業者に、これまでにない有効な分析情報を提供します。Shopkick独自の、顧客とのダイレクトアクセス、顧客の店内での行動に関するファーストパーティデータベース、オムニチャネル分析情報、ブランドや小売業者の幅広いエコシステムの利用は、Traxの戦略とぴったりマッチします。TraxファミリーにShopkickを迎え入れられることを非常に嬉しく思います」

このように今回の買収劇により、ECにおいてもより精度の高い対顧客施策展開を力強く支援することになりそうだ。


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