Webで選んでリアル店舗で購入 ビジョンメガネが自社ブランドサイトの大幅リニューアルを実施
(株)ビジョンメガネ(大阪市西区南堀江3、日高崇介 代表取締役CEO)は、2019年10月29日(火)オフィシャルブランドサイトを5年ぶりに大幅リニューアルした。
新たな機能を設置
全国109店の眼鏡専門店を運営する(株)ビジョンメガネは、2019年10月29日(火)オフィシャルブランドサイトを5年ぶりに大幅リニューアル。
同社によれば今回のリニューアルはブランドサイトの訪問者がリアル店舗と同様に「メガネのマエストロがお客様をお迎えする」疑似体験ができることをコンセプトにしたという。
リュニューアル概要
◆マエストロカードでおすすめのメガネを提案
気になる商品はご来店予約で「お取寄せ」をして店舗で試せる。サイトの入口では、リアル店舗同様、メガネのマエストロがユーザーを迎える。ここでマエストロからの顧客に当てはまる「性別」「顔型」や「なりたい自分のイメージ」等に関する質問に回答(選択)するだけで自分だけの「マエストロカード」が完成する。
完成した「マエストロカード」を参考に、サイトに掲載されている約1,200本のメガネの中よりweb上のマエストロがおすすめ商品を表示し提案。そこで気になった商品を選択して「来店予約」をすると希望の店舗へ取寄せて実際に店舗で試すことができる。
また「マエストロカード」の内容は予約店にてスタッフが事前に確認し、来店時にはスムーズな対応で最適な1本を提案する。予約なしでご来店した際の待ちの時間にマエストロカードを作成することも可能だ。
◆「店舗で試着しても実は見えていない」問題を解消
「web体験」は自身の写真をアップロードして、気になるメガネを選択するだけで何度でもweb上で試着体験ができるサービスだ。同社を利用する顧客の大半は視力補正用にメガネを求めて来店する。
しかし店頭に並んでいるメガネフレームには度が入っていない。そのため実は店舗で試着しても「似合っているか似合っていないか、ぼんやりして見えていない・良く分からない」といった意見が寄せられることがあるという。また、チャレンジしてみたいけど店舗で試すのはちょっと恥ずかしいという人が客観的に自身をチェックして似合うメガネを見つけることができる。
「web体験」は「①写真をアップロードして初回のみ位置調整 ②メガネを選択するだけで自動フィット」この2ステップのみ、様々なメガネを試着することが可能だ。
「最適な一本のメガネを提供したい」
同社ではリニューアルの背景として次のように述べている。
「ビジョンメガネでは、お客様にとっての『最高の見える』を提供できるよう、メガネのプロフェッショナルである『メガネのマエストロ』が、店頭でお客様のお困りの状況やご使用になる環境をしっかりとお伺いし、詳細な視力チェックをおこなうことで、最適なレンズをご提案し、正しい位置でメガネを掛けられるようフィッティング調整をしています。
しかしながら、このようなマエストロのサービスは、リアル店舗にご来店していただかなければ体験することはできません。今回のブランドサイトのリニューアルでは、ビジョンメガネが自信をもつ「メガネのマエストロ」のサービスをweb上で気軽に疑似体験していただくことをコンセプトにしています。
また、今回のリニューアルに伴い、ブランドサイトではあえてメガネを販売しないこととしております。近年、ECの急速な普及と進化により、メガネもweb上で手軽に購入できる時代となりました。
しかしながら、メガネは、デザインやサイズ、質感、重さ、掛けたときの印象など、web上では分からないことが多い商品です。さらに、『メガネが必要』なお客様にとって、メガネによって実現させたい目的は一人ひとり異なります。例えば、メガネを掛けて、『集中して勉強し受験に合格して将来お医者さんになりたい』、『旅行で素晴らしい景色を楽しみたい』、『仕事で知的な印象を与えて商談率を上げたい』など。メガネは、見えることでお客様のお困りの状況を解決し、世界が楽しくなる・新しくなるものでなくてなりません。また、メガネはお客様の見た目の印象を作る重要なアイテムでもあるのです。
ビジョンメガネでは、『お客様に最適な一本のメガネを提供したい』という想いから、リアル店舗での販売を重視しています。新しいブランドサイトは、web上で販売をせず、リアル店舗を訪問する『きっかけづくり』となる場所となるよう、今回の大幅リニューアルをしています。
創業から43年目を迎え、これからも長く続くメガネ店であるために、もう一度ビジョンメガネが大切にしてきた“お客様へ『みえる・ひろがる』の感動体験を与えたい”、この想いに立ち返ります」
EC市場が急速に成長する中で、これまではリアル店舗でしか買えなかった様々なアイテムがネット経由で手軽に購入できるようになった。メガネもその中のひとつだが、同社はその流れにあえて逆らいWebで品物を選定してリアル店舗で購入ができるというスキームの構築を行った。
一種のオムニチャネル施策とも言えるが、Webでは一切購入ができない点はかなりの思い切りとなるだろう。今後、こうした施策がユーザーにどのように訴求するか大いに注目と言えそうだ。