成田空港で「免税EC空港駅受け取りサービス」の実証実験開始。インバウンド向けに「手ぶら観光」を推奨

ECのミカタ編集部

JR東日本スタートアップ株式会社(本社:東京都新宿区/代表:柴田裕、以下「JR東日本スタートアップ」)と、株式会社ジェイアール東日本物流(以下「ジェイアール東日本物流」)、株式会社JR東日本リテールネット(以下「JR東日本リテールネット」)、訪日外国人旅行者向けプラットフォームサービス「WAmazing(ワメイジング)」(以下「本サービス」)を提供するWAmazing株式会社(以下「WAmazing社」)と協業し、本サービス上で東京駅の土産菓子等を消費税免税価格で訪日外国人旅行者を対象に販売する。
12月16日(月)から成田空港駅、空港第2ビル駅で引き渡しの実証実験を行う。

日本商品を空港で一括引き取りが可能に

日本商品を空港で一括引き取りが可能に

旅行者は本サービスを利用することで、東京駅を代表する土産菓子や日本で人気の化粧品をいつでも、どこでも購入することができる。

これまで店舗毎に行っていた免税手続を1回に集約することができ、空港で受け取れるため、手ぶら観光を促し、利便性と回遊性の向上につながることが期待される。

実証実験概要

1)受取開始日:2019年12月16日(月)から
2)購入条件:帰国日の3日前迄の購入
3)対応言語:中国語(繁体字、簡体字)
4)対象国:台湾・香港・中国からの訪日外国人旅行者
5)商品受取可能時間:10:00~19:00
6)決済方法:クレジットカード(visa、マスター)、WeChatPay

購入方法には、WeChatミニプログラム「玩尽日本免税站」を採用した。
中国で利用されているアプリWeChatにおいて、WAmazing社が提供する免税価格で商品の購入・受取り予約が可能な免税ECサービスである。

JR東日本スタートアッププログラムに参画

JR東日本スタートアッププログラムに参画

JR東日本スタートアッププログラムは、ベンチャー企業や様々なアイディアを有する人々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムだ。

2017年度に初めて開催し、これまでに計42件の提案を採択している。
内閣府主催の2018年度 第1回日本オープンイノベーション大賞で経済産業大臣賞を受賞し、鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取組みは実用化にも至った。

WAmazing社は、2017年のJR東日本スタートアッププログラムの採択企業だ。
JR東日本グループとは、これまでインバウンド事業の拡充を目的に協業を進めている。

WAmazing社が2017年2月にリリースした「WAmazing」は、訪日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスだ。
宿泊施設・レジャー施設などの予約購入を可能とし、日本国内の国際線定期便が就航している22空港において、15日間利用可能な無料SIMカードの提供をフックに会員を増加させている。
現在は台湾・香港・中国に加えてASEANに向けても拡大中だ。

年々高まるインバウンド需要に応える

昨年には、訪日外国人旅行者が初めて年間3000万人を超えるなど、インバウンド需要は年々高まっている。
2020年には免税手続きのオンライン化も決定した。

こうした中、JR東日本グループは今回の実験結果を踏まえ、サービスの実用化や対象商品の拡大などを検討していく所存だ。


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