Amazon PODを通して日本に加えアメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スペイン・イタリアで出版販売が可能に【インプレスR&D】

ECのミカタ編集部

株式会社インプレスR&Dは、AmazonのPOD(プリント・オンデマンド)取次店として、北米・欧州地域でのPOD販売について自社出版物を対象に開始した。

海外での出版をより手軽に

インプレスグループで電子出版事業を手がけるインプレスR&D社は、AmazonのPOD(プリント・オンデマンド)取次店として、北米・欧州地域でのPOD販売について自社出版物を対象に開始した。

これにより、日本だけでなくPODをサポートしている北米・欧州地域のAmazonにて同一内容の書籍を同時に販売できるという。同社では困難であった紙書籍の海外販売は、PODを利用することで誰もが自由に行えるようになったとしている。

在庫ゼロで販売できる

在庫ゼロで販売できる

POD書籍は既存の印刷書籍とは異なり、注文が入ったときに最少1冊ずつ印刷・製本し出荷できるため、事前に大量印刷する必要なく、在庫ゼロで販売できるのが最大の特徴だ。

インプレスR&Dでは既存出版社だけでなく、個人向けの「著者向けPOD出版サービス」を提供しており、毎月9000冊以上のPOD書籍の販売を支援している。 欧米のAmazonでのPOD販売の開始により、AmazonのPOD取次店であるインプレスR&Dと契約することで、北米(アメリカ)、欧州(イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア)のAmazonにてPOD書籍を販売できるようになった。

◆日本以外の販売可能な地域一覧

・アメリカ合衆国 
・イギリス 
・ドイツ 
・フランス 
・イタリア 
・スペイン 

(「XIII th INTERNATIONAL SYMPOSIUM on BIOMECHANICS and MEDICINE in SWIMMING PROCEEDINGS」、Japanese Society of Sciences in Swimming and Water Exercise編、発行:インプレスR&D)

日本の出版市場への新風となるか

販売数に応じた支払いも、各国通貨ではなくインプレスR&Dにて合算し、日本円で支払われるという。なお個人向けの「著者向けPOD出版サービス」、出版社向けの「出版ブランド開設サービス」では、2020年1月をめどに標準サービスとして提供する予定とのことだ。

インプレスR&D社は、デジタルファーストの次世代型電子出版プラットフォーム「NextPublishing」を運営。また自らも、NextPublishingを使った「インターネット白書」の出版などIT関連メディア事業を展開してきた。

その同社が日本のAmazonのPOD取次店として北米・欧州6か国でのPOD販売を開始し、日本に加えて、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアで出版販売可能になった。こうした取り組みが、とかく電子化やPO化けが遅れていると指摘される日本の出版市場に一石を投じることにも期待したい。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事