b8taの『スタッフ・在庫管理・物流・来客データ』をパッケージにした実店舗出店サービスが日本に参入 まずは新宿マルイ本館・有楽町電気ビルに2店舗同時出店
b8ta(本社:米国サンフランシスコ) は、Evolution Ventures(本社:米国サンフランシスコ、以下エボリューション)と合弁でb8ta Japan (ベータ・ジャパン)を設立し、新宿マルイ本館、三菱地所が一部保有する有楽町電気ビルへの2店舗同時出店(予定)を皮切りに日本へ参入することを公表した。
日本での新たな小売体験の創出を推し進める
RaaS(リテール・アズ・ア・サービス)を提供する b8taは、ベンチャーキャピタルであるエボリューション)と合弁でb8ta Japanを設立し、2020年夏、新宿マルイ本館、三菱地所が一部保有する有楽町電気ビルへの2店舗同時出店(予定)を皮切りに日本へ参入することを公表した。
同社については、株式会社丸井グループ、三菱地所株式会社、株式会社カインズ (順序不同)がそれぞれエボリューションへ出資、凸版印刷株式会社も米国b8taへの出資を通じて日本での新たな小売体験の創出を推し進めるとしている。
世界の先進アイテムを体験できる場を提供
b8taは2015年に米国サンフランシスコで創業し、「サービスとしての小売(RaaS:リテール・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるソリューションを展開。2020年1月現在、米国内24店舗、ドバイに1店舗を構え、店舗内の区画を様々なブランドに定額で提供をしてきた。
同社によれば実店舗への出品をあたかもオンライン広告を掲載するのと同じくらい手軽なものにし、消費者に世界中の最もイノベーティブな商品を発見、体験、購入できる場を提供するとしている。
また2020年夏に開店予定の2店舗を含む日本における事業規模を拡大するために、b8ta Japanの代表として北川 卓司(きたがわ たくじ)氏がカントリーマネージャーに就任した。出店場所の詳細及び、日本における今後の事業展開に関する詳細は2020年3月頃開催の記者発表会にて公表予定とのことだ。
日本の小売産業に大きなインパクトを
日本への参入について、創業者の一人であるPhillip Raub(フィリップ・ラウブ)氏は次のように述べている。
「2015年に初出店して以来、日本から本当に多くのお客様がb8taを訪れてくださいました。海外進出を検討するにあたり、トレンドに敏感な消費者の多い東京への出店は明確な選択肢であり、多様な商品をご紹介できることを楽しみしております」
またエボリューションの創業パートナーあるSharjeel Hasan(シャージール・ハサン)氏は次のように述べている。
「体験店舗としてのb8taの革新的なアプローチは、日本の小売産業に大きなインパクトを与え得る可能性を秘めています。店内の行動分析テクノロジーを駆使することで貴重なデータと知見が集まり、消費者に小売の未来を予見させてくれることでしょう」
従来の伝統的な小売業とは一線を画し、店舗運営に必要な従業員の手配、トレーニングやシフト管理、在庫管理、物流サポート、POSは全て付帯サービスとして月額の出品料金に含めて、また店内で来店者がどのような体験をしたかを店内に設置したカメラを通じて収集し、ソフトウェアで行動分析が可能になるという同社のRaaS (Retail As A Service)。ECを含めた日本の小売業界に新たな黒船襲来となるか大いに注目と言えるだろう。